田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

東欧吸血鬼/夕日の中の理沙子(2)  麻屋与志夫

2009-03-26 06:07:31 | Weblog
なんとかして穏便にことを治めたい。

故郷を守りたい。

その一心で翔太は進む。

宝木のサターンは日本鬼族の吸血鬼の先鋒とし戦っている。

本場もんのvampireからみたらRFにもなっていなかった。

この奥での戦いは?

東欧吸血鬼VS日本吸血鬼。

翔太は走った。

エレナが悲鳴を上げた。

大池になにか浮かんでいる。

「FV(女吸血鬼)が死体見て、驚くなよ」

「これ日本の鬼族なの。これが日本の吸血鬼なの? 兄たちはコンナ醜い男と

わたしたちを結婚させる気だったのね」

死体は首筋から血をながしていた。

血の色は薄暗くて確かめられない。

ギョロッと目をむいていた。

口は恐怖の叫びを上げたままで固まっていた。

博物館の方角ではまだ怒号が起きていた。

「もういいから翔太帰えろう」

池には宝木のサターンの仲間が負傷していた。

ぷかぷかうごめいていた。

苦しそうだ。

戦いの場は池の向こう側。

博物館前の広場だ。

闇の中に殺戮の狂気が渦巻いていた。

広場に近づくに従ってその渦はさらに濃厚になる。

そしていままでになく血臭が鼻をつく。

生命の存続をかけた戦いがくりひろげられているのだ。

外灯の光まで血色に感じられる。

そしてその光をうけて。

夜風に背広の裾をはためかせてたたかうルーマニヤのvampireがいた。

「長兄のルーよ」

「じゃあ脇の二人がマーとニャーかな」

「よくわかるわね」

とエレナが澄ましていう。

どえせ本名を教えたところでうまく発音できないとかんがえているのだろう。

「かっこしい兄弟だな。日本のVが醜くみえるわけだ」














one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
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ああ、快感。



























































































































































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