漫画ダッペな
●最近、ふいに、この地方の方言が出てしまう。
「ダッペナ」
漫画にでてくるような、ダツペナというこのひびき。愉快だ。
歳を重ねるにしたがって、すっかり忘れていた方言。
子どものころ使っていた言葉が口をついて出てしまうことがある。
記憶とは、そうしたメカニズムがあるらしい。
古い記憶は確りと固定している。
新しいことはなかなか覚えられない。
覚えても、直に忘れてしまう。
それはみごとに忘れる。
●忘れっぽくなったことを気にするな。
歳に逆らって、記憶力がたしかだなんてイキガルと漫画ダッペナ。
と笑われるような言行を披歴することになる。
●アップセット。戸惑い。
間違いを指摘されて――。
あわてて訂正する。
ますます、間違いを重ねることとなる。
●モノ忘れしたら、いくらかボケ。
を。
よそおえばいいのだ。
「あれ、ボケできたのかな」とバックレレバイイノダ。
●初期の痴呆症だと思えばいい。
まちがったことを気にする。
気にすると、ますます記憶の糸がこんがらかる。
もつれてしまう。
●困りヤンシタ。
そうでヤンスカ。
このデヤンス。ヤンス。という語尾のなんとも言えないヒビキ。
やさしい方言にも興味がある。
もっともこのころでは、あまり耳にしない。
●拙作「妻の故郷」ではこのヤンスという方言を使ってみた。
評判がいいので気をよくしている。
●この地方には古老が守りぬいてくれたかずかずの伝承、伝説、言い伝えがある。
そうしたことを小説のなかで、生かしていきたい。
小説のなかに封印して残していきたい。
●方言はその地方の人を描写するうえでも欠くことができない。
●GGが朝から晩まで小説を書いている。
「年寄りの冷や水ダッペナ。笑っちゃうよ。漫画でヤンス」
自嘲気味にいうときなんか、この言葉はいいひびきをしているな。
心がやすらぐ。
方言には不思議な力があるものだ。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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「ダッペナ」
漫画にでてくるような、ダツペナというこのひびき。愉快だ。
歳を重ねるにしたがって、すっかり忘れていた方言。
子どものころ使っていた言葉が口をついて出てしまうことがある。
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と笑われるような言行を披歴することになる。
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間違いを指摘されて――。
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ますます、間違いを重ねることとなる。
●モノ忘れしたら、いくらかボケ。
を。
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「あれ、ボケできたのかな」とバックレレバイイノダ。
●初期の痴呆症だと思えばいい。
まちがったことを気にする。
気にすると、ますます記憶の糸がこんがらかる。
もつれてしまう。
●困りヤンシタ。
そうでヤンスカ。
このデヤンス。ヤンス。という語尾のなんとも言えないヒビキ。
やさしい方言にも興味がある。
もっともこのころでは、あまり耳にしない。
●拙作「妻の故郷」ではこのヤンスという方言を使ってみた。
評判がいいので気をよくしている。
●この地方には古老が守りぬいてくれたかずかずの伝承、伝説、言い伝えがある。
そうしたことを小説のなかで、生かしていきたい。
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