田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

スケットするよ!!/夕日の中の理沙子(2) 麻屋与志夫

2009-03-22 09:09:43 | Weblog
「わたしたちはね、翔太」

理佐子と翔太の会話にエレナが割って入る。

でも介入は声だけだ。

闇の中で姿は見えない。

「トランシルヴニアの暗い森の育ちよ。

こういう樹木の生い茂ったところでの戦いはおてねものよ。

日本の暴走族かなわないね」

「いまなんていったの? エレナさん」

「なぁに……理沙子……チャン」

「かれらはただの暴走族。

鬼族。日本吸血鬼に精気を吸われているのよ」

「そんなの関係ないね。

貴族に血を吸われなかったら血吸鬼ウイルスには感染しないのよ」

鬼族と貴族か――。翔太はエレナの語学力に感心した。

「だからわたしの彼、コウジは回復したのね」

「あらアンタ、翔太の彼女じゃなかったの???」

「翔太さんは、わたしのボス」

「パートナーでいいの」と翔太。

「あらうれしいこと。

わたし理沙子にエンリョシテタノヨ」

エレナが翔太の脇に湧いて出る。

「キョミ。宝木は助かるわ。

RFになりきっているわけじゃないみたい。

疑似RFにされていただけよ」

「そうみたいね」

キヨミが精悍な身ごなしでとびだした。

「宝木、スケットするよ」



one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
         ↓
    にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説

ああ、快感。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中央公園/夕日の中の理沙子(2... | トップ | 闇の戦い/夕日の中の理沙子(2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事