田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

作品の良し悪しはだれがきめるの?  麻屋与志夫

2018-09-15 16:06:41 | ブログ
9月15日 Sat.
矩を踰えず
●小説家としてのわたしが自省をこめて告白すれば、若いときはどうしても自己中心的な書きかたになってしまう。これではいけない。小説はあくまでも、読んでくださる方に、楽しさを伝えなければいけない。読んで不愉快になるような作品を書いてはダメなのだ。

●幸いというか、残念というか、好き勝手に書いても『矩を踰えず』という年齢をすでに過ぎている。思うままに書いても、モデルがあった場合でも、そのモデルとなったひとを傷つけるようなことにはならない。ああ、こんなふうに書けば、ひとを傷つけなくてすむのだなと、自己納得することが間々ある。

●元塾生からリクエストがあって、カクヨムに再録した『安穏作家の穏やかな日常』はその点、じぶんがモデルだから一気呵成に書くことができた。傷つくのは、じぶんだ。事実ココロではないが、わたしは肉体が傷ついていた。前立腺癌を患い死の不安に直面していた時の作品だ。

●自動筆記法の真似ごとをしてみた。6Bのエンピツを何本も用意した。ワラガミ――おお、何と古い言葉だろう。少しくすんだザラツイタ紙なのだが、大量に買いだめしていたので、あの頃まではまだ残っていた。わたしはいまの西洋紙のつるつる滑るのがどうも苦手だ。文字を書いている実感、手ごたえがないからだ。

●エンピツも紙も揃った。そうれ!! とまさか、掛け声はかけなかったが書きだしたものだった。

●書き上げて、自信をもって、ある純文学の公募に応募したがミゴト落選。ガクットときてそのままあるサイトに載せて、そのあとは、失念していた作品だ。

●それが、リクエストに応えて『短編小説の部屋』に載せたところ好評で毎日PV、訪問者がふえつづけている。うれしい。こんなことは、じめてだ。

●生きている間に、それも若い世代の読者が読んでくれる――こんなことが起きるなんて、わたしにとったら奇跡にちかい。若者がサポートしてくれるとはうれしい。

●つくづく、作品の良し悪しは読者が決めてくれることなのだと痛感している。



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