田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

あなたは、村八分という言葉をしっていますか? 麻屋与志夫

2018-09-13 14:54:37 | ブログ
9月13日 Thu.

●涼しい朝、わたしは扁桃腺を腫らすのが怖いので、すでにネックウォーマーをしている。妻に誘われ今宮神社の前にでて、真っすぐ歩き、中央小学校の校舎を右手に見て、街の駅につく。新鮮な地元産の野菜の人気がすばらしい。九時開店なのに、すでに大勢の人だかり。

●ここは昔、終戦直後、山口さんからお借りした倉庫に父がロープの玉をつみあげておいた。釜石や金華山の漁村までよく出張して父は商いを手広くしていた。その当時のことを自伝的に「野州大麻」として書きたいのだが、ムリだろうな。

●書くからには千枚くらいになる長編だ。書きだすと遅筆のわたしのことだから、何年もかかってしまう。50枚位書いたままになっている。

●カクヨムの特に「短編の部屋」にできるだけ多くの作品を載せることに集中したい。今日は「遊園地へ/妻と子供とぼく」をアップした。村八分という田舎の残酷な鉄の掟で――いまでいうパワハラですが、離婚に追いこまれていく夫婦の話しをさらりと書いた作品です。八分というのは二分、すなわち冠婚葬祭の二つの行事はつきやってやる。そういう冷酷な仕打ちです。わたし達の場合は、村十分。なんのつきあいもなし、どころか、ことあるごとにすさまじい攻撃をうけました。まあ、その時の老婆たちはみんな亡くなってしまい、彼女たちの住居跡は広々とした駐車場になっています。

●いまでは、ブログを読んでいただけばご理解いただけますよね。快的な「田舎暮らし」を楽しんでいます。

●でも作品をリライトしていて、よくあの苦境を生きぬいたものだと感慨無量でした。

●塀の外にはヒガンバナの茎がのびてきました。小さな赤い花芽がついています。死んでいった老婆たちを思い、人間の性の悲しさをしみじみと思いおこしています。

●ひとは本能的にじぶんとちがった存在を認めることが出来ないのでしょうか。私たちの場合、言葉が障壁になったような気がします。東京生まれの妻の言葉に老婆たちは反応したのでしょう。

●言葉とくれば、小説家の出番です。この問題はまだまだ書き足りない。このテーマはまだまだ掘り下げなければ――。と覚悟したところで――。


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