田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

庭のサンショウを薬味とし「稲庭うどん」を食べられる田舎住まいの幸せ。 麻屋与志夫

2018-04-22 13:36:39 | ブログ
4月22日 Sun.

●背伸びして、指先でサンショウの葉をつむ。ツーンと独特の匂いが鼻をつく。この匂いは、どう表現したらいいのだろうか。

●チクリとトゲに刺される。その痛みが、ふいに母への想いでを呼び起こした。

●紅茶に浸った一片のプチット・マドレーヌの味覚から不意に蘇った幼少時代のあざやかな記憶がまざまざとよみがえってくる「失われた時をもとめて」を読んだのはいつの頃だったろうか。

●母の想いでを書きたい。衝動的にそう思い詰めたがそのような作品に手を染めたならただでさえ遅書きなので毎日苦しんでいるのに……と今のところは諦めた。

●冷蔵庫から冷凍の「稲庭うどん」をとりだしてお鍋にいれる。指に血がにじんでいる。口に入れてなめる。また母のことを想う。わたしがひっかき傷をつくると「痛いのイタイの向こうのお山にとんでいけ」とふうふう吹いてからなめてくれたものだった。そのときの感覚をまだ指がおぼえていた。書いてみたいな、書かなければいけないのだろうな。でも、GGには残された時間はあまりない。また仏教的諦観が、木枯らしのようにわたしの体をふきぬけていった。

●年をとるということはかなしいものだ。ガムシャラに先に進めない。

●田舎町で生活している。庭のサンショウを薬味として、朝からうどんを食べられる幸福。

●これで小説のほうが思うように進捗すれば言うことなし。
まあ、それはムリだろうな、今朝から三度目の諦めの境地。
鍋ではうどんが、――ちょうどころあいがよろしいようで――。



●ブログに発表した小説は下記の通り角川の「カクヨム」にまとめてあります。ぜひお読みになってください。

ムンク「浜辺の少女」は吸血鬼だよ/麻屋与志夫

愛猫リリに捧げる哀歌/麻屋与志夫

吸血鬼処刑人/麻屋与志夫
あらすじ。 伊賀忍者、百々百子率いるクノイチ48は帝都に暗躍する吸血鬼に果敢な戦いを挑んでいた。百子は帝都東京で起きる「人を殺してみたかった。だれでもよかった」という凶悪犯罪の…の背後に吸血鬼の影が。



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