田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

別荘地で執筆している雰囲気なのですが――。 麻屋与志夫

2018-06-05 05:14:07 | ブログ
6月5日 Tue.

●ぼくがこの街にすんでいるのは、母の看病をするために25歳で帰省したからで、以後ついに東京へ戻る機会を逸してしまっているからだ。
いまでも、都会で暮らしたいという意欲はあるが、ともかく膨大な蔵書があるかぎりそれは不可能だろう。

●ひとはそれぞれ神の恩恵によって生かされている存在であろうと信じているので、コトここに至って運命に反逆しようとは露ほども思っていない。
でも歳老いて――東京に置いてきた青春の思い出のかずかずをおもうと瞼があつくなるのは否めない。

●朝の涼しいうちに仕事をしようと、階下の書斎、塾の教室の黒板のうらにある書斎に陣取ってパソコンに向かっているのだが、首を右に転じると庭の緑が目に入る。

●この季節になるとカミサンが丹精込めてつくりあげた庭、その緑にとりかこまれて、森の中にいるような静寂につつまれた雰囲気が心地よい。
ともかく、前日光高原にある小さな田舎町で、あの私淑する半村良、伝奇小説の大先達が終の棲家として選び、住んでくれた街だから、鄙びた佇まいがなんともいえない。
別荘地のような風情を醸し出しているといえばいいのかな、すばらしい環境だ。

●庭木にウグイスきて鳴いている。
梅にウグイス。
春の季節をあらわす鳥のような気がする。
でも、ウグイスにしてもホトトギスにしてもこの季節のほうが鳴き声は冴えている。

●あるかなしかの朝風に薔薇の新緑がそよいでいる。もうじき二番花が咲きだす。

●周囲のこうした環境のなかで創作に励めるのはシアワセだ。




●最新作はpixivに投稿しました。「方舟の町/死可沼吸血鬼譚」です。
おひまなときにでも読んでいただければうれしいです。
角川のBOOK WALKERの惑惑星文庫に「怪談書きませんか/栃木芙蓉高校文芸部」「夏の日の水神の森」「妻の故郷」があります。いずれも吸血鬼が現れます。

●はじめて吸血鬼テーマで書いた「吸血鬼ハンター美少女彩音」――十数年前の作品なのですが改稿しています。新作を書くようなわくわくきぶんで読みかえし、改稿しています。どんな作品に生まれ変わるかたのしみだ。

●梅雨に入れば外出の機会もすくなくなる。
じっくりと腰を据えて新作も書きだしたいものだ。




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