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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

長時間停まらない列車

2011年07月24日 | 鉄道
長時間停まらない列車

以前、大阪から名古屋に移動したときに、近畿日本鉄道の特急を利用した。大阪上本町から近鉄名古屋までの特急券を買って乗り込んだ。上本町803名古屋着1012なので2時間ちょっとの乗車であった。アーバンライナーネクストという車両。


近鉄アーバンライナーネクスト(近鉄名古屋駅)。

大和八木に途中停車したときに、その次が終点名古屋であるというアナウンスがあった。1時間36分も停車しない。ふと疑問に思ったのだが、こんなに長く停車しない私鉄列車があるのだろうか


近鉄切符

帰って早速ざっと調べてみた(以下見落としもあるかもしれない。JTB時刻表3月号調べ。)。まず新幹線では1時間以上停車しない列車は「のぞみ」新横浜・名古屋など100列車以上もある。しかし1時間30分を超えるのは、上越新幹線の停車しない「とき」一往復のみで、上りが1時間40分、下りが1時間37分。非常に稀だ。
JRの昼の特急でも、1時間30分を超える列車はほとんどなく、「スーパー北斗」15号の函館・東室蘭間の1時間46分(これだけが森に停車しない)と臨時列車の「道南さくらエクスプレス」上り(東室蘭・五稜郭:2時間37分)だけ。

また私鉄は「私鉄時刻表」などを見たが、近鉄の大阪・名古屋特急だけが1時間30分を超える(近鉄時刻表2009年号しか手元になかった。)。パターンは鶴橋・名古屋間(2時間ちょうどから1時間58分:15列車)、乗車した大和八木・名古屋間(1時間45分から1時間36分:7列車)のふたつ。どうせ乗るなら停車しない2時間の便を選ぶべきだったのかもしれない。昼の定期列車で国内最長だったのだ! 大都市間を結ぶ近鉄の特別な位置を感じた。なお、近鉄以外の長い私鉄の非停車区間は小田急の「スーパー箱根」で1時間10分程度の区間である。

ここまで、触れないようにしてきたが、お気付きのように夜行列車にはもっともっと長い区間がたくさんある。「トワイライトエクスプレス」の新津・洞爺間(上り12時間!!下り11時間39分)、「カシオペア」上り函館・仙台7時間21分、下り盛岡・函館5時間46分、「北斗星」の仙台・函館間(上り7時間06分、下り7時間05分)の人気3列車が上位6位まで(5時間以上)を占める。12時間の連続走行っていいなあ。以下1時間30分以上が少なくとも26区間(同一列車の二か所でのものを含む)もある(季節列車などを含む)。もちろん運転士交替などの運転停車はあるのだが、時刻表では判らない。

ついでにそんな長い区間をどのくらいの表定速度で走っているかというと….。
「とき」はもちろん一番速くて約200km/hぐらい。「スーパー北斗」15号は107km/hで意外に速い。近鉄特急は95 km/hほど。夜行列車はやっぱり遅くて70 km/hほどで走っている。「サンライズ瀬戸・出雲」の下りが、浜松・姫路間4時間13分を96.6 km/hで駆け抜けているのは、さすが電車寝台。上記はすべて営業距離なので実際に走る速度ではないが、かなり近いと考えていい。


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