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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1998年のニュージーランド研究旅行 その7 博物館のバックヤード

2017年10月31日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その7 博物館のバックヤード
Research Visit to New Zealand, 1998. Part 7. Back yard of the Canterbury Museum.

 2月16日は、カンタベリー博物館のバックヤードの見学を申込んでおいたので、朝からでかけた。モーテルの近くにサンドイッチなどの軽食のできるカフェの存在を知っていたのでそこで朝食。すぐに博物館へ。博物館は路面電車の停留所のすぐ前。路面電車は街の中心にある大聖堂から直結しているからアクセスは非常に良い。脊椎動物化石の担当学芸員にお会いする。まず見せていただいたのは、脊椎動物化石の収蔵方法。



7-1・7-2 収蔵された骨化石 1998.2.16.
Storage of fossil vertebrates.

 引出に入った小型の標本は、中生代のものが多い。上の写真は7-1がモササウルス、7-2は首長竜だろう。旧式の収蔵方法である。次に見せていただいたのが作業中の首長竜化石。たぶん1993年に訪れたシャグ・ポイント(Shag Point)のものだろう.

7-3 剖出作業中の化石 1998.2.16.
A plesiosaurid fossil from Canterbury

 担当学芸員は、近年南アフリカから来たという方であるが、国籍がどちらにあるのか、聞いたが、nationality と citizenship の区別が単一国家の日本と違って大英帝国の「くくり」があるようで、私の英語力ではよく分らなかった。

7-4 剖出で分離された骨化石 1998.2.16.
Separated fossil bones

 その後、図書館に行って、いくつかの文献を入手した。「Records of the Canterbury Museum」という研究紀要で、1960・1969・1971年の号。最初のはMarples によるペンギンの化石の報告、二番目はWelles と Gregg による大作で、ニュージーランドの白亜紀後期の海棲爬虫類のレビューで、一冊全部(100頁以上ある)がこの論文、最後のは、有名なHoward(アメリカ) とWarter による骨質歯鳥の論文である。研究用に購入しようとしたが、図書館員の御好意によって無料でいいとのことでありがたく戴いた。昼過ぎまでいたが、館を出て植物園に行く。
7 Key words Christchurch Canterbury-Museum Tram-Car Fossil Storage Mosasaur Plesiosaur Shag-Point South-Africa Nationality Citizenship UK Marples Penguin Welles Gregg Howard Warter Botanical-Garden クライストチャーチ カンタベリー博物館 路面電車 鉄道 化石 収蔵 モササウルス 首長竜 シャグポイント 南アフリカ 国籍 市民権 大英帝国 植物園

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