写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

外 灯

2006年06月29日 | 生活・ニュース
 日本の家の外灯は、外国に比べて白熱灯よりも蛍光灯の比率がが多いと聞いた。戦後のまだ貧しかったときに、消費電力の小さな蛍光灯がもてはやされた流れのようだ。

 照明は、蛍光灯の明かりよりも白熱灯の方が食べ物がおいしく見え、また温かみがあって家庭向きだといわれている。

 今では、蛍光灯でありながら、白熱灯の色を出すものが売られているので、2兎を追うことができるようになっている。

 先日、ひとり住まいのあるご婦人の家を訪ねたとき、「夜、変な人がうろうろしているようで気持ちが悪い」という。
 
 玄関に、外灯は設置されているのに消して寝ている。「防犯のために、家の周囲は明るくしておいたら如何ですか」と提言しておいた。

 何かと物騒な現代、小さな外灯くらいは点けて、家のみならず街の防犯を期したいものである。

 家の周りを見回しても、夜間、外灯を点けている家は多くないと言うよりはむしろ少ない。我が家では、電気代の節約を考えて、白熱灯色の蛍光灯の外灯を点けている。
  
 点灯すれば確かに電気代はかかる。しかし、それを定量的に把握して、「この程度の電気代なら、一晩中点けて置いてもいいかな」との、判断材料にしていただきたいと思い、ちょっと計算してみる。

 15ワットの蛍光灯を一灯、玄関に点けたとする。15ワットといっても白熱灯の60ワットに相当し結構明るい。1日10時間点けたとすると、1ヶ月間の電気代は、

 15w*23円/kwh*10h/d*30d/1000=104円 

となる。缶コーヒー1缶分にも満たない。

 外灯を家の周囲・東西南北4箇所に点けたとしても、月に416円しかかからない。これは缶ビール2本分だ。

 お解りのように外灯代、イガイトウ安いと思いませんか? この程度の出費で防犯効果が期待できるのであれば、点けない手はないように思いますが、皆さんの考えは如何でしょうか。 
(写真は、消し忘れの多い我が家の「15ワット蛍光灯外灯」)