写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

製本機

2006年06月06日 | 木工・細工・DIY
今日6月6日は芒種 (ぼうしゅ) 、稲の穂先のように芒(のぎ;とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃となった。

「岩国エッセイサロン」という同好会を立ち上げて、はや4ヶ月が経った。会員の活動も活発で、新聞への投稿掲載は現在まで15作品となっている。

 今年1年間で、果たして何作品が掲載されるのか楽しみになってきた。まあ、数の多少はさておき、1年間の活動の締めくくりとしてあることを考えている。

 会員創作のエッセイ集・同人誌の出版である。生まれて初めて、本の出版ということに挑戦してみたいと思っている。

 そんな先日、市内にある印刷屋を訪ねて聞いてみた。A5サイズ・50ページくらいのもので、50~100冊程度の少数であれば、印刷ではなくコピーで作った方が安いという。

 どうやら1冊当たり500円くらいで作れそうだ。これはいいことを聞いた。自分達の作品が載った本が、この値段とあれば是非作って見たいと思った。

 次回の定例会で、会員の皆さんに意見を聞いてみることにしよう。この手法・金額は、1冊しか作らない場合でも通用すると後日聞いた。

 これなら、私個人の手持ちのエッセイや小説を2、3冊製本してみる気になりかけたとき、あることを思いついた。

 2、3冊程度なら、自分で製本できるのではないかと思った。インターネットで「製本機」と打って調べてみると、世の中なんでも売っている。

 数種類の商品が出てきた。原理はどれも同じであった。木製のものと金属製のものがある。じっと眺めてみたが、私でも作れそうに感じた。

 工房に入ること3時間。私のアイディアを入れたB6版専用の「新型製本機」が完成した。早速コピー紙を30枚重ね、のりをつけて製本してみる。

 数時間後、試作した薄い本らしきものが完成した。これにやや厚手の表紙をつければ立派な本になりそうだ。

 これから、ファイルに閉じていたものを持ち出して、時間をかけて自家製の製本機で、たった1冊の自費出版書を作ってみよう。

 今まで製本機なんて、全くホンキで考えたことはなかったが、何とかなりそうな気がしている。皆さんもいかが? 乞う、ご期待。
  (写真は、実用新案クラスの「自作製本機」)