初めて
「歌会」なるものへ参加してみました。
ここ2ヶ月あまり、なんとなくその波長に惹かれてこのブログにむりやり五七調のタイトルをつけています。なんだこりゃと思われるものばかりですが、日々発信する者としては独り悦にいっていました。しかし、少しばかりの向上心から、身内の歌会だからという甘えも許されて、いざ他流試合。
これまで短歌についてはラジオなどの番組をたまたま聞いていたくらいで、中学校の授業レベル以上の講義を聴いたこともなく、最低限のお約束事もわかりません。
そんな超初心者の歌でも「いただきました」(本当は句会用語のようですが)の声がかかりました。共感していただけるものがあったようです。素直に喜びました。
短い言葉で何かを表現するには身の回りの仔細まで観察する眼をもつことが大事な気がします。実はその観察眼は農業の現場でも大きな役割を果たしていると思います。
熊本県で『昭和の聖農』と呼ばれる松田喜一翁という方が、「百姓の五段階」というものを示しています。
第一段階 生活のための百姓 (生活のために働く生活で、虚栄と享楽を追っているのが現状)
第二段階 芸術家の百姓 (生活に余裕ができても百姓に励む人間。農業の芸術味を解した百姓)
第三段階 詩的情操家の百姓 (風景の変化や虫の音も神の奏でる音楽に聞こえる田園の詩的生活に入った百姓)
第四段階 哲学家の百姓 (天地の声なき声を聞く百姓)
第五段階 宗教家の百姓 (神様のお手伝いをするのが最高の百姓。農業こそ神仏に近づく道)
わが家はまだまだ第一段階。第二段階なんて夢また夢の向こう。ならば飛び越していっそのこと第三段階を少しばかりかじってみようか、というわけでもないのですが、そういう心持にだけでもいつかは到達したいものです。