のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

烈火のごと思いあふるる青果実

2006年07月27日 | 今年の梨づくり
梨の「幸水」では果実の生長が著しくなる7月に、果実表面と果肉部の生長度合いのバランスを崩して?写真のように果実が破裂することがよくありますが、今年は「豊水」でもけっこう見られます。ザクロかバラの花という感じですが、こういう症状を「裂果(れっか)」と呼びます。

これまでもまったくなかったわけではありませんが、豊水が裂果する多くは果実表面に黒星病の病斑があって、そこから破裂するというパターンでした。今年の場合、病斑がなくとも割れていて、実をつけすぎた樹勢の弱い枝の小さな実が裂果しているようにみえます。もしかすると、見えない病斑があるのかもしれませんが。

恵まれぬ天候にもかかわらず欲をかいた姿と皮肉ることもできますが、ここはそれ、そんなに自虐せず、梨の木が自らの体力に合わせて果実の数を制限した生理現象と梨の木を褒め称えることにしましょう。