のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

草に負け気力も萎えた無除草剤失敗の種だけ集まりつ

2006年07月28日 | 今年の米づくり
隣の田んぼではそろそろ出穂期を迎えようとしている時期の、わが家の無除草剤4年目の田んぼの様子。条間、株間はコナギで埋め尽くされています。稲の分けつも生長も雑草の繁茂に影響を受けているようです。

          

昨年までも多少の雑草はありましたが、ここまで繁茂することなく、なんとか収穫までたどり着けました。今年は株間除草機も導入し、万全を期して臨んだはずでしたが、結果がこれです。

いくつかの原因が考えられます。昨年までの雑草の種が蓄積された…、除草機を入れるタイミングを逸した…、手取りし切れなかった…。一番の原因は元肥に使った肥料を自家製せずに手抜きし、購入したもので代替したことか…。

というのは、20aの約半分の部分では、これでも昨年並みにある程度は雑草の繁茂を抑えられています。以前もレポートしていますが、トロトロした土の部分ではあまり雑草が生えていないのです。トロトロした土なら、当然、除草機の効果も上がります。

土作りに十分配慮して、はじめの年から雑草は生えさせないようにして、もちろん最後は手取りの覚悟と要員を備えて取り組むなら、継続してやっていけるかもしれません。

納得米メンバーの管理している36aの田んぼは今年も問題なく無除草剤で米作りができています。機械除草の後、2回も手取り作業に入り、その時点では雑草を駆逐しています。

近年、荒らした田んぼが広まり、除草剤を使っている田んぼでも雑草が生えるようになったといわれます。荒らした田んぼで雑草が種を持ち、その種が水利に乗ってさらに多くの田んぼに広がっているのではないかとさえいわれはじめています。わが家のこの田んぼがコナギの種の提供元になるかもしれません。そういえば、わが家の20aの田んぼも、水口側でコナギが繁茂しています。もしかしたらコナギの種が用水で運ばれてきた?

最近、イネ科以外の雑草を選択的に枯らす、上から噴霧する「後期除草剤」が流通しています。それを使ってしまおうかと考えたのですが、手取りに入った日々のことを思って決断できませんでした。そのうちに農薬の使用基準の収穫前日数50日が過ぎていました。

今は収穫量が減ってもいいから(当然減るのですが)、せめて稲刈り作業に支障がないくらいにしかコナギが繁茂しないことを祈るだけです。来年は除草剤を使わさせてください。