のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

カラスとて好んで網に入らずも美味を教えし人あればこそ

2012年07月23日 | 夏の梨畑
ナシ畑の野鳥二題

上の写真はナシの枝につくられていた鳥の巣
まだ卵をかえしている途中のようです
畑全体が網で覆われているのに
親鳥はどこから入ってきているのでしょうか

逆に網に覆われているから
カラスなどの天敵に狙われずにあえて巣を作ったのでしょうか

こういう侵入者は歓迎されるのですが
困るのはこちら

             

収穫間近のナシの実が落とされています
周りには葉も散らばっています
実は芯の部分を残してえぐり取られています

気がついたときには50羽以上
もしかしたら100羽近くもいたかもしれません
害を受けた時には大げさに思えてしまうものです
カラスの大群がナシ畑で宴の最中でした

草刈りなどの作業に差し障りがあるのでまくりあげていた横の網を
そろそろ下ろさねばと思っていたところでした
その矢先にカラスの襲来を受けてしまいました
あわてて網を下ろして一安心
例年でしたならこれで被害など受けないのですが
今年は違いました

夕方にまた畑にいってみると
畑の上ではまたまたカラスの大群が飛び交い
畑の中でも黒い影が数羽飛び回っています

ナニ~~~!?

下ろした網の隙間からまた入ってしまったようです
一度味をしめたカラスはあの美味が忘れられなかったのでしょう
勇敢なのかくいしんぼなのか
でも出口がわからない

あっちにいっても網 こっちにいっても網
まっすぐ飛んで網に激突すれば一瞬気を失って地面にころがりと
網の中のカラスたちも相当疲れている様子でした

新しいナシの食害果もあります
許せません

棒を持って畑の中を追い回します
眼を白黒させ 口からは赤い舌を大きく出してカラスも必死の様相
われわれもゼイゼイ
口から心臓が飛び出るというやつです
持っていた棒を空振りして勢い余って地面にたたきつけられることも

でも最後は人間の勝ち
網に追い詰められて棒の一撃で御用
一羽一羽そんなことが繰り返されて
合計6羽のさらし首ならぬさらしカラス

見て気持ちのいいものではありませんが
賢いカラスにはこんな見せしめと死臭が一番効果があると聞いたことがあります

一日で相当な被害を出してしまいました
ほとんどの実が食害されてしまった樹もあります

「泣きっ面に蜂」ならぬ「カメムシにカラス」

大丈夫かあと聞かれれば大丈夫だあと答えはしますが…

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