わが家の裏は谷津になっています。谷津とは千葉県北部・北総台地に特有の地形だそうで、台地に深く切り込んだ低地で、谷戸と呼ぶところもあるようです。
低地の奥、突き当たりの谷頭には清水の湧いていて、一年中水が流れています。その水を利用して古くから水田が開かれ、常時湿っていることからその田んぼ(谷津田)の米は美味しいといわれます。しかし、機械作業が前提の現在は地盤が軟らかかったり、周辺の台地の影になって日当たりが悪いということで、耕作不適地とされています。写真の谷津田でも田んぼの左側は陽だまりになっていますが、右側は日陰で日中でも霜が溶けていません。まだ、この写真の田んぼでは稲作が行われていますが、耕作放棄されたところも多く、土地利用の大きな問題となっています。
農業的にみるとお荷物的存在ですが、自然環境の視点からみると、谷津は水辺、水田、斜面林という異なる空間が連続しておだやかに移り変わっていることから、生き物の生育空間として注目されています(千葉県中央博物館)。先史時代、旧石器人たちが栃木や群馬の山間地から獲物を追いかけて狩猟をしに北総台地まで遠征してきていたのではないかという研究もあると先日の新聞(朝日新聞060208第2千葉版)に紹介されていました。
谷津の陽だまりを見て、土筆やヨモギを摘んだ遠い昔のことを思い出しましたが、今年はまだ土筆は出ていないようです。
低地の奥、突き当たりの谷頭には清水の湧いていて、一年中水が流れています。その水を利用して古くから水田が開かれ、常時湿っていることからその田んぼ(谷津田)の米は美味しいといわれます。しかし、機械作業が前提の現在は地盤が軟らかかったり、周辺の台地の影になって日当たりが悪いということで、耕作不適地とされています。写真の谷津田でも田んぼの左側は陽だまりになっていますが、右側は日陰で日中でも霜が溶けていません。まだ、この写真の田んぼでは稲作が行われていますが、耕作放棄されたところも多く、土地利用の大きな問題となっています。
農業的にみるとお荷物的存在ですが、自然環境の視点からみると、谷津は水辺、水田、斜面林という異なる空間が連続しておだやかに移り変わっていることから、生き物の生育空間として注目されています(千葉県中央博物館)。先史時代、旧石器人たちが栃木や群馬の山間地から獲物を追いかけて狩猟をしに北総台地まで遠征してきていたのではないかという研究もあると先日の新聞(朝日新聞060208第2千葉版)に紹介されていました。
谷津の陽だまりを見て、土筆やヨモギを摘んだ遠い昔のことを思い出しましたが、今年はまだ土筆は出ていないようです。
そう言えば、農作業に関わりたいと願う方が少なからずいました。休耕田対策に希望が見えるかもしれません。
その辺を理解していただくために発信するのはこちらの仕事ですが、始める前に想うのではなく、できればいっしょに歩きながら体で考えていただければ幸いです。
なにかのかたちで、役に立ちたいと思っている方が多いように思いました。それが、どういうことなのか・・・ぼくには新鮮な光景でした。
ぼくは、自分の親父の供をするのに追われています。ですから、それ以上に考えが及びません。今のところ。