のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

虫ありて食めば緑も夏羽織

2007年07月19日 | 夏の梨畑
このひと月ほど、ナシ畑で殺虫剤を抜いてきました。

一時は新梢にアブラムシがびっしり付いていましたが、いつの間にか消えていました。天敵であるテントウムシの幼虫もたくさん出てきましたし、梢が緑化してアブラムシにとって旨みがなくなったからかもしれません。

作業のあいた畑などでは、クモもいたるところに細い糸で網を張り巡らせていて、向かう方向に手をかざしながらでないと動けないほどです。

益虫ばかりではありません。

畑によってはハマキムシが大発生しています。ハマキムシ対象の性フェロモン剤を設置してあるというのに…です。ハマキムシというのは蛾の幼虫が葉を重ねて巣をつくり、場合によっては果実の表面を食害する害虫です。メスのフェロモンを人工的に合成し、交尾阻害して幼虫を増やさないようにするというのが性フェロモン剤という環境に優しい「生物農薬」。効果のでる環境が限られているようです。

樹上選果作業をしていると、ときどきチクッて手の甲あたりに痛みを感じることがあります。そのうちに赤く腫れることもあります。毒棘を持ったケムシでもいたのでしょう。

上の写真もドクガの一種、イラガの仲間(クロシタアオイラガ?)でしょう。幼虫の通った部分はほんとうに皮一枚にしていくのですから、まったく見事なものだと変なところで感心してしまいます。

やはり、来年はこの間にも殺虫剤を入れましょうかねえ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿