のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

茶をふくみ霜降渡る蜘蛛男

2006年10月23日 | 晩秋の梨畑
昨日、ナシ畑の多目的防災網をまとめる作業をしていると、隣接した高圧電線鉄塔の下へ数台の車に分乗した男達がやってきました。

彼らは速やかに作業安全標語の書かれたシートを掲げ、ベンチを設置し、これからの作業の基地を作ったようでした。何が始まるのかと網をまとめる作業をしながら横目で伺うのですが、しばらくペットボトルを手にしながら談笑しているようでした。

15分ぐらいたった頃でしょうか。男達の半分ぐらいのメンバーが一人ずつ鉄塔へ上っていきました。それからは見上げるだけでも目がくらむような光景が展開されていきました。基地に残った現場監督者に「怖くないんですかね」と声をかけると、「そうですよね」とかえってきました。もしかしたら彼も鉄塔には上ったことはないのかもしれません。

電線の点検をしているそうで、日曜日なのに作業をしているのは良い天候を選んで作業するからでなく、送電を止めている期間中に終了させなければならないという事情からのようでした。

鉄塔に上がる前の15分程度の穏やかな時間は、作業員達の心を静める猶予時間だったようです。雨が降る前に作業をしてしまおうという農家の仕事よりも、もっと厳しい仕事の現場に立ち会いました。

本日、23日は霜降。霜が降り、秋のもの寂しさを感じる頃。

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