のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

作り手の汗を知らずや詰め放題

2013年11月09日 | 農のあれこれ
9日、10日は農産物直売所「かしわで」の収穫祭
毎年、米部会では縁起ものの稲穂(二番穂)を束ねて来場者に配布しています
この収穫祭、震災前は会場いっぱいのお客さんを集めていたのですが
一昨年、昨年と模擬店広場も空間が目立っていました

さて今年はどうだろうと初日の来場口で稲穂を配布していますと
開場前の行列こそ以前ほどではないものの
つぎつぎと来場者がやってきてくれます
昼前には震災前と変わらないくらいの賑わいになりました
この調子で普段の売り上げも戻ってくればいいのですが

ところが、米です
米部会では収穫祭期間中、白米1キロ300円の感謝価格で販売しています
昨年などは来場者は少なかったのですが、
入り口正面の棚に積まれたコメ袋がお昼には空っぽになるほどでしたが
今年は異変です
いつまでたっても袋の山がなくなりません

近くのスーパーでお米の特売をしているのか
あるいはもっと安いお米がでまわっているのか
「かしわで」のコメは生産者直販の100%新米なんですがねえ

来場口付近では去年と同様、鹿児島のみかん農家が直売しています
去年買って美味しかったので今年もと思い、ちょっと冷やかしに

去年はこんな企画があったかどうか
ビニール袋詰め放題の特売コーナーがありました
詰め放題コーナーは人だかりができているのですが
となりの正規品?コーナーは人少な
二つのコーナーのみかんの質を確かめて迷わず正規品を購入してきました
感謝祭に持ち込むのですから正規品とはいえAからBランクかもしれません
詰め放題コーナーはどうみてもCランクみかん

Cランクに人だかりができて、AあるいはBランク商品は見向きもされない
こういう光景を目も前にしてミカン農家は何思うのでしょう

もちろん、詰め放題はゲーム性もありますから
A品とC品の売り上げを単純に比較はできません
出品した農家も詰め放題コーナーに並んだ消費者の方も
その辺は納得して販売、購入しているはずです

生産地では評価されないようなみかんを買ってもらえるのはありがたい
しかし、その分、AあるいはBランクの売れ行きが芳しくないとしたら
自分はCランクとしか評価されないのか
そんなうれし悲しい気分になっていないかなあ、なんて
同じ農家として想像してしまいました

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