のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

一露もこぼさぬ菜っ葉の氷かな

2015年02月10日 | 農のあれこれ
お寒うございます
今朝は都心でも零下になったようで
今季の最低気温だとか

寒いのは気温だけでなく
世界のあちこちで戦闘が起こり
もはや第三次世界大戦に入ったという人もいるようです
日本の農業もJA全中のしばりが弱められ
TPP合意の中で生き残りの戦線に加わらざるをえない状況です

ではその足元はというと
農家といっても半分は農産物の売上高ゼロの農地権利者
残りの半分は兼業で自作地を耕すのが精一杯
将来も飯米程度は自作するかもしれませんが……
その残りの多くの農業従事者はすでに還暦を越えて後継者もいない
将来の担い手としては……

人びとが国産農産物を食べたいと思うのを待つより早く
きっと輸入食料が不安定になって
身近な農地の価値を見直すことになるだろうと
では
担い手のいなくなった農地をそれまで誰が管理している?
しっかりとしたビジネスモデルを持った新規就農者も結構農業参入する企業も結構
それが嫌なら、自分たちで組合とか法人化とか
場合によっては農地保全公社のようなものの可能性も考えたい

これまでのように
一露もこぼさぬ護送船団でというわけには行きませぬ
これからはこれまでの延長上にはありませぬ
もっと緊張感をもって挑みたいものです


タイトル元句 <一露もこぼさぬ菊の氷かな> 芭蕉