のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

籾殻は余り物ですが

2007年01月20日 | 冬の梨畑
大規模に稲作をしている友人のところから、60Lのビニール袋で200袋近くの籾殻を引き取ってきました。

個人や土地改良区などで暗渠工事のような田んぼの基盤整備事業でもあれば引っ張りだこですが、そういうことでもないと処分に困ってしまうのが籾殻です。かつてならくん炭とか堆肥の材料にするとか、いろいろと利用価値があったのですが、くん炭にするにも周辺への煙害を気にしなければなりませんし、大量な籾殻ですと堆肥にするのも限度があります。各家々で稲刈り、脱穀をしていた頃は、量的にも少ないので有効活用していたのでしょうが、近頃はライスセンターのような稲刈りの作業委託を受けるような事業体に籾殻が集積してしまうというのも、籾殻処理の問題を引き起こしている原因の一つでしょう。

ということで梨畑です。普通畑に散布して地中に入れてしまうと、籾殻が分解する時に窒素分を吸収してしまいますので、あまり好まれないようです。その点、わが家の梨畑なら基本的には不耕起。地表を被う有機物として使えるであろうというわけです。

        

わが家では梨の株元に籾殻を置いて、抑草効果をねらうことにしています。そのうちに周辺に飛散し、分解するだろうと考えています。ただ、ほんとうに問題がないのかと問われれば、いろいろとご意見があろうかと思います。籾殻利用の半分はお付き合いですが、身近な有機質のひとつですから有効活用の道も探さねばなりません。