信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

モダンな花、大和草

2016年05月14日 | 山野草

5月12日、軽井沢町植物園の林内にひっそりと咲く花、「ヤマトグサ」(大和草)です。
名付け親の牧野富太郎博士が「大和草は日本草の意味」と、愛着を込めて記しています。
見過ごしてしまいそうな、どこにでもあるハコベのような草姿です。


花を見たとたん、ヤマトグサの魅力にとりつかれ、その場を離れられなくなります。
クルクルっとカールした外花被片、ウェーブのかかった白色の細い花糸と淡黄色の葯。
木陰にひそみながらも、おしゃれで謎めいた花、昭和風にいえばモダンな大和草です。


この時期の園内の主役級「クマガイソウ」、手入れがゆきとどき立派な花をつけています。
大きな袋状で淡いピンク色の部分が唇弁、独特な構造が印象深いラン科の植物です。


鋭いとげを持ち、ミヤマシロチョウの幼虫の食樹でもある「ヒロハヘビノボラズ」です。
花はやさしいクリーム色、名や樹姿からは想像もできない可愛い花を咲かせます。


白色の花弁を雪の色と結晶の形に、葉をササに見立てた「ユキザザ」、名のとおりです。
北海道ではアズキナと呼ばれる春一番の山菜、道民だったころ楽しませてもらいました。


前日の雨が上がり澄み切った空、植物園近くの離山(標高1256m)に初ハイキングです。
雲場池駐車場から1時間ほど登ると山頂、そこから望む浅間山は絶景でした。


登山道沿いには春の花が咲き競い、「ルリソウ」と思われる花に初めて出会いました。
山頂付近はコブシがまだ花を残し、サクラソウが花盛り、サクラスミレも咲き始めました。
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