信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

ユーモラスな極悪害虫

2013年09月07日 | 動物
秋雨の合間の週末、咲き始めたバラを覗くと大変なことになっていました。




チュウレンジハバチの幼虫でしょうか、尾を同じ方向に上げ一見ユーモラスな芋虫です。
若齢幼虫は2cmほどで、頭部は丸くて黒く、体は透き通るような緑色をしています。
その芋虫は、バラの葉をバリバリ食べ、主脈を残し食べきると上の葉に移動します。
バラにとっては警戒すべき極悪害虫(ハバチはそう思っていません)の一つです。




バラへの被害は主に葉ですが、画像左は萼片に若齢幼虫が食いついているところです。
画像右はチュウレンジハバチに卵を産み付けられたバラの幹が裂けた跡と思われます。
産卵痕はバラの生育に影響はなさそうですが、かさぶた状で見栄えはかなり悪くなります。




芋虫の付いている葉を親指と人差し指ではさんで引くと、極悪害虫は我が手中に。
丸い頭に6本の短い足がマンガチックで憎めない芋虫ですが、ここは成仏願います。




目をこらして幼虫探しをしていると、なんと、2匹の成虫がうろついています。
カップルで産卵場所を物色中なのでしょうか。
バラにつくハバチで腹がオレンジ色のものは4書類がいるとのことです。
「チュウレンジハバチ」の他、「アカスジ・・」、「ニホン・・」、「シリグロ・・」です。
「ニホンチュウレンジ」は後脚にオレンジが入り見分けは容易ですが、他は分かりません。
ハチといっても針はありませんので、捕まえてつぶさせてもらいました。




骸骨っぽい滑稽なトゲトゲ虫は「ブドウスカシバ」というガの仲間かと思われます。
ブドウスカシバとすれば、この幼虫はぶどうを食い荒らす極悪害虫です。
隣の家のぶどう棚で蛹が羽化し、バラで一休みしているところなのでしょうか。




葉から白い糸を引きその先に乳白色の細長い粒がゆれる、何とも神秘的な風情です。
クサカゲロウの卵でしょうか。
クサカゲロウは、アブラムシやカイガラムシをモリモリ食べるありがたい益虫です。




庭のフシグロセンノウが次から次へと花を咲かせ、20日ほど楽しんでいます。
その花に、頭部と胸部がオレンジ色で、上翅と脚が真っ黒な虫が花弁をムシャムシャ。
可愛い虫なのですが、大切なフシグロセンノウを守らねばなりません。
クロウリハムシと思われますが、やさしく潰させてもらいました。



コメント
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