7月5日(火)8寺30分に富士スバルライン五合目(標高2305m)を出発しました。
足慣らしにはちょうどいい平坦な山道、石堤を覆う高山植物に見とれ足が進みません。
オンタデは花を咲かせ、ミヤマヤナギは柳絮(りゅうじょ)を飛ばして迎えてくれました。
六合目に着く頃には森林限界となり、目指す山頂らしき山陰が見えてきました。
落石防止用の擁壁の網目には、フジハタザオなどの山野草が根を下ろし、花盛りです。
10時20分、七合目(標高2700m)の最初の山小屋『花小屋』に到着です。
ここからは急傾斜の岩場になりますが、高嶺の花々が間近に見られるようになります。
極寒乾燥の厳しい環境の中で生きぬく富士山の植物が、花を咲かせ実を結んでいます。
名にフジがつく代表種のひとつ、アブラナ科のフジハタザオはイワハタザオによく似ます。
標高2800m付近で見たベニバナイチヤクソウやミヤマハンノキなどの豊かな植生地です。
さらに100mほど高くなったイワヒゲの咲く山道脇で、イワヒバリに出迎えられ感激です。
12時30分に八合目(標高3040m)に到着、昼食はうどんとコーヒーで1200円なりです。
部屋の奥が二段ベッドの寝室、1畳あたり寝具1組、ここに2名が寄り添いおねむです。
14時20分に本八合目(標高3370m)着、高山病者お助け酸素は1本1500円です。
15時に宿泊する御来光館に到着、冷えたビールと夕食をいただき、18時には就寝です。
2時30分に山小屋出発、闇の中、ご来光を目指すヘッドライトの明かりが瞬きます。
そして、ご来光・・・『 歓喜 』
ご来光・・・・・・・『 祈り 』
そして、ご来光が富士山最高峰の剣ヶ峰を(標高3776m)を照らします。
下りは膝を痛めぬよう慎重に、それでも六合目までの下り所要時間は3時間弱でした。
見上げる山肌の砂礫地には、パイオニア植物が緑の葉を茂らせ花を咲かせています。
タカネバラの大きな紅の花が、疲れきった身体を癒してくれます。
五合目の樹林内に咲く季節の花々に、無事の下山を感謝しました。
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