
近所の土手に毎年穂を出す画像の植物、ススキだと思っていました。
ススキと同じイネ科ススキ属の植物で、よく似たオギという種類があると聞きました。
そこで、空き地などを歩き回り、ススキ(薄)とオギ(荻)の違いを調べてみました。

ススキは乾いた土手の上にあり、オギは湿った休耕田に生えていました。
生育の適地は、オギの方がやや湿った場所を好む傾向にあるそうです。

ススキは根茎が短いので、根元からまとまって株状に茎が立ちます。
オギは横に広がる根茎から1本ずつ茎を立てるので、株状にはなりません。
この特徴は遠目からでも分かり易く、おおよその見当はつけられます。

種子が成熟した時期の穂も見分けのポイントになります。
穂の色は、ススキではやや褐色がかり(帯紫色もあり)、オギの方が白く見えます。

小穂の基部には毛が生えていますが、ススキの毛は、小穂とほぼ同じ長さです。
オギの毛は、小穂の2~3倍も長く、色は純白で光っています。

決定的な違いは、小穂の先端に針状につく芒(ノギ)です。
ススキには芒があり、オギには見あたりません。

ススキとオギの葉での見分け方については良く分かりません。
この2種とよく似たイネ科ヨシ属のヨシ(アシ)との見分けは、中央脈の目立ち方です。

寒くなってきましたが、こんな時こそ背筋を伸ばしてノルディックウオーキングです。
ちょっとよそ見で、「ススキだ」、「オギだ」と、あてっこするのも楽しいものです。

「萩原さん」と「荻原さん」、読み書きに一瞬とまどうことがよくありました。
オギ(荻)という植物を知ったことで、迷った読みや書きの悩みも解消です。
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