そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





レネー・ゼルウィガーがアカデミー最優秀主演女優賞を獲った本作。
作品賞にはノミネートされていなかったので、映画としてはイマイチなのだろう、と予想しつつ映画館へ。
その感想。

確かに映画としては微妙。
出来の悪い「ボヘミアン・ラプソディ」という感じ。
ただしレネー・ゼルウィガーは凄い。
本当に歌っているのだが、その歌含め演技が凄い。
だから星2つ半。★★1/2
映画の最中いろいろモヤモヤするが、レネーを見に来たのだと思えば許せる。
そんな感じの映画。

そもそも、ジュディ・ガーランドに関して知識がないと、相当敷居の高い映画だろうと思う。
僕は事前にWikipediaでざっとジュディ・ガーランドについて読んでから観たのでまだ良かった。
だが日本人の多くは、彼女が「オズの魔法使い」に出ていた少女スター、という知識で終わってると思う。
その主題歌「オーバー・ザ・レインボウ」は有名だが、彼女に対してそれ以上知らないだろう。
なので、もし映画を観に行くなら、先に知識を入れたほうがいい。
別にネタバレにもなんにもならない。
例えば……
・少女のころにデビューしたが、少女趣味の映画会社社長からのセクハラを受けていた
・映画会社にダイエットを命じられ覚醒剤を飲まされ中毒になった(当時覚醒剤は合法的なダイエット薬だった)
・覚醒剤中毒に加え、睡眠薬の服用やアルコール中毒、自殺未遂などがあり、映画撮影をすっぽかすなど悪行が続き、ハリウッドを干された
・再起を賭けた映画「スタア誕生」主演で、アカデミー賞確実と言われつつ、ハリウッドの妨害に遭い受賞を逃す
・5度の結婚を繰り返し、中でも最初に産んだ長女はミュージカル女優のライザ・ミネリである。
・LGBTに深い理解があり、差別意識もなく、だから彼女の代表曲「オーバー・ザ・レインボウ」から現在もLGBT運動の象徴は「虹」になっている
このぐらいは知識として押さえた上で観賞したい。
そうすれば、なかなかグダグダな映画の中身もなんとか楽しめるだろう。

歌だけは圧巻です。
ただ「虹の彼方に」はなかなか歌ってくれません。
出し惜しみかよ!w

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