狙い撃ち

男子トイレの小便器にこういう目印が貼ってある場合がある。
ここを狙え、ということだ。
ここを狙ってくれれば、そんなに飛沫が散らないよ、ということだ。

確かに思わず狙ってしまう。
向こうさんの思惑通り、というか、思う壺だ。
だが、そうは分かっていても狙わずにはいられない。
まぁ、積極的におしっこを飛び散らせて、掃除のおばちゃんを困らせて楽しむ趣味はないので、素直に狙えばいいのだが。
それでみんな笑顔なら、それでいいのだが。
だが、思わず狙ってしまっている自分がなんだか歯がゆくもある。
人間の心理、というか、男の子の心理を上手い具合につかれていることに、ちょっとむかつくのだ。
まぁ、いいんだけどね。
飛び散らないに越したことはないから。

だが、今日、某商業施設内のトイレに入ったら、この目印がズレている便器に遭遇したのだ。
ズレているのだ、右下の方に。
ずいぶん右下の方に目印がズレているのだ。
だが、やはり思わずそこを狙ってしまうのだ。
で、この便器を使った男子がみんなそうらしく、その便器だけ飛沫がやたら飛び散りまくっていて、まぁ大変なことになっていた。
そりゃ、そんなに右下を狙ったら飛び散るよ。
分かっていても僕も狙ったけど。

という話だ。

小便器の目印は、くれぐれも正しい位置に貼って下さい。