ランス9 ヘルマン革命その7
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■第10章
ランス達は浮要塞に乗ってババロフスクを目指していた。
ピグの言うところでは、ババロフスクの研究所には兵はいないらしく、しかも地下道を通って侵入できるらしい。
地下道を抜けると、奥に研究室があるが、そこへ辿りつくまでは3連戦で、辿りつけた仲間だけが最終戦に参加できる、というシステムである。
辿りつけない仲間がかなりいたような気がしたが、イカ博士オアマ・モトヒーデ戦には大半のメンバーが参加できた。
オアマは戦闘ではなく、自滅するので、オオアマなのである。
一方ステッセルには、アサシンと連絡が取れなくなったという報が入っていた。
小さな町ガンリュウシマに、5軍の将軍ロレックスがいた。
ロレックスは2刀を操り、ヘルマン随一の剣士として名高い男だが、リックと1対1の決闘となった。
さすが「赤い死神」リックは強く、ロレックスの鎧を切り裂いたが、ロレックスは秘宝オーデマピゲの力で窮地を脱し、相手がリックであることも見抜いた。
ロレックスは元々軍の上層部とは折り合いが悪く、特にステッセルとは全くかみ合わないので、副将のオルオレもろとも、無法者に乗り換えたい位の気持ちなのである。
こなたランスは、スードリ13の美人メガネが気になってしょうがない。
美人メガネとは本名クリーム、4軍の元副将である。
うし車に飛び乗り、一路スードリ13へ向かった。
後は書くまでもない、いつものランス節。
■第11章
ソロトイ攻略となるが、敵は大量の攻城兵器バリスタを用意している。
迂闊に近づけば浮要塞は穴だらけになってしまう。
そこで真田透琳が名案を出した。
灰色の布で気球を作って浮かせれば、敵は浮要塞と間違えて攻撃を集中する。
そこへ黒い布を被せた本物の浮要塞を突入させる、というものである。
流石名軍師である。
ソロトイは占領したが、ロレックス達は既に退出した後で、残っていたのは傭兵達だけであった。
捕虜にした傭兵団の中には、エレナという女頭目がいたが、どうも先程と様子が違う。
おとなしくて控えめなのだ。
クルックーが説明してくれた。
エレナが持っていたハンマーは、「血吸いペッタン」という、妖刀ならぬ妖ハンマーで、呪われているそうだ。
それを持っていると人を殺さなくてはいられなくなり、といって手放すと呪いにより死んでしまうという、しょうもないハンマーなのである。
但し、その呪いが効果があるのは、乙女、つまり処女だけで、男や処女でない女性には呪いは通用しない。
これを聞いたランスは、人助けという毛深い(誤字に非ず)精神に目覚めてしまった。
つまり、乙女でないようにすればよいのだ。
ランスの大得意で大好きな人助けである、
ランスは人助けを堪能した・・・
メルシイがシーガス村に調達に行くというので、ランス達も護衛と称してゾロゾロとついていった。
そこに待ち受けていたのは、ロレックス達5軍の連中で、ランスとロレックスは決闘で雌雄を決することになった。
ランス9 ヘルマン革命 その8へ続く