ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシの郵便事情 また続き

2012-05-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 すでに何度もお知らせしていますが、ベラルーシの郵便事情は悪いです。
 ベラルーシに郵便物を送る予定の方は、注意してください。
 と言っても送らないといけないときは送らないといけないわけですよね。もしトラブルが起きたときはあきらめたりせずに、きちんと苦情を言うようにしましょう。
 しかしトラブルの元は日本郵便ではなく、ベラルーシ郵便側であることが100%ですよ。
 言葉が分からないので、ベラルーシ郵便に文句言いたくても言えない、と思う日本人の方がほとんどです。しかも受取人側がベラルーシ人でベラルーシに住んでいる場合、その人に頼んでベラルーシ郵便に苦情を言うのが簡単だと思いますよね?
 でも実際にそういうことをすると
「料金を払っていない受取人側に苦情を言う権利はない。苦情が言えるのはお金を払った日本人側だ。」
と突っぱねられます。
 
 どっちにせよ、いくら苦情を言ってもベラルーシ郵便は聞く態度を持っていませんので、日本郵便に苦情(問い合わせや意見)を伝え、さらに日本郵便がベラルーシ郵便に苦情を伝えるよう頼んでください。
 このような利用者側の意見を集めないと、ベラルーシの郵便事情はいつまでたっても改善しません。

 先日、日本からEMS小包を発送してもらいました。その後なかなか届かないので個別番号でネット検索する(http://tracking.post.japanpost.jp/service/numberSearch.do?locale=ja&searchKind=S004)
と「19日 ご不在のため持ち戻り」になっていました。
 しかしその日は1日中在宅しており、また郵便受けにも不在だった場合は持ち帰ったことを通知する書類が入っていないといけないのに、入っていません。

 いつもは配達前に電話がかかってくるのですが、それも全くありません。
 おそらくベラルーシ郵便の誰かさんが上司に叱られないように、ネット検索上では不在のため持ち帰ったことにしているのだと思います。
 ベラルーシでは受取人不在の場合、受取人側の責任、ということでこちらから中央郵便局まで取りに行かないといけません。
 宛先住所まで届けてくれることを前提に日本側は料金を払っているのに、これではおかしいと思います。ましてや、こちらは在宅していたのですから・・・。

 こちらからベラルーシEMSに電話しましたが、文字通りたらい回しで、電話に誰かが出るたびに個別番号を告げましたが、担当が違う、と別の番号を言われてかけなおす、の繰り返しでした。
 話の途中で電話を切られたり、対応もひどいです。
 お国柄がちがうので、このようなベラルーシ人の対応には私は慣れていますが、何と言っても実際には配達してないのに、不在扱いにして、配達していないのは受取人のせいに、ネット検索上で操作しているその態度がおかしいです。(うそつくなー!)

 料金を払っているのは日本側ですから、日本郵便からベラルーシEMSに苦情を伝えるよう(私がいくらベラルーシEMSに電話しても聞く耳全く持ってくれない)日本郵便には伝えておきました。

 ・・・その後EMSから電話があり、「明日配達します。」ということでしたが、
「19日午前11時に電話したけど出なかったら、配達しなかった。」
と言い訳を始めました。(私は1日中家にいましたけど。)
 だったら「ご不在のため持ち戻り」にしないでほしいです。
「もう一度電話したらいいだけの話でしょう。」
と言うと
「郵便物は多い、人手は少ない。」
だから電話を何回もかけられない・・・と言い訳。
 
 とにかくうそばかり言うので困ります。
 そもそも検索すると、19日午前11時時点では「通関検査中」になっており、郵便局は電話できたわけがありません。
 さらにもし、19日(土)午前の時点で小包が郵便局に届いていたら、21日(月)の朝に連絡してくればいいではありませんか。ベラルーシ郵便は午前8時から業務開始しています。だったら朝8時や9時に連絡すればいいのに、11時半に電話してきて
「今日の午後は家にいますか? いない? だったら明日配達します。」
という対応でした。
 検索すると19日にベラルーシ国内に小包が届いたことになっていますが、本当はこれはうそです。
 実際には21日の午前11時に税関から郵便局に届いたのです。それから電話を始めて、11時半に電話がかかってきた、というのが真相でしょう。

 どうしてこんなことをしたかと言うと、EMSを発送してから10日経過すると、送った側が調査願いを出せる、というきまりがあるからです。
 19日はちょうど発送してから10日目に当たるため、これより遅れるとやばい、叱られる、と思った誰かが、ネット上では19日にはすでに税関通過、配達したけど、留守だったから持ち戻り(ベラルーシ郵便が悪いのではなく、留守だった受取人が悪いんだよ、と言いたい。)にこっそり入力しただけの話なのです。

 だいたい、19日に「不在のため持ち戻り」にしていたらとしたら、「留守でも1回は配達したのだから、今度は自分で取りに来い。」になるのに、どうして21日に電話してきて
「明日配達します。」
になるのでしょうか? おかしいでしょ? つまり19日には配達そのものしていないのです。
 でもネット検索すると、事実と違う結果が出てきます。

「日本郵便のほうにそちらの対応については連絡しておきましたから。」
とこちらが言うと
「あっそ。ふーん。」
という反応でした。
 
 以前にもベラルーシの郵便事情について投稿していますので参考にしてください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/cd9167e72836cf2ba5886716f8dc1c7e


http://belapakoi.s1.xrea.com/stay/post/menu.html


http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no1/please.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/283aeecb4855b07cad9ae9f45b9092f1


 とにかく郵便に限らず、ベラルーシではあちこちに
「私のせいじゃない。」
と言う人がいます。
「私の責任ではない。」「私のせいじゃない。」・・・言い訳ばかりです。
 なので多くの職場や組織内で、何事もうまく機能していません。

 自分の非を認めたくない心理は分かりますが、何の落ち度もない相手のせいにもします。(今回のケースでは「留守だったあんたが悪い。」) 
 そこのところが不愉快ですよ。
 特に外国人に対しては言葉ができないから、文句言えないにちがいない、と思っているベラルーシ人もたくさんいます。
 でも「日本人(ベラルーシ人にとっては外人)だから、仕方がない。」「ベラルーシはこういう社会だから・・・。」
とあきらめたり、うやむやにしていてはいけないと思うんですよね。

 非がなければ外国人であっても毅然とした態度で、ベラルーシ人の嘘を指摘するべきです。
 
 ちなみに日本郵便からはその後丁寧な回答がありました。(以下抜粋です。)

 「各国の郵便事業体は、それぞれが独立した主権の基に事業を運営しており、大変おそれ入りますが、 一国の郵便事業体が他国の郵便事業体の主権を無視して、相手国の郵便局に直接、業務上の依頼を行なうことや、業務内容について干渉する事はいたしかねますことを、何卒ご理解とご了承の程お願い申し上げます。
  しかしながら、弊社といたしましても、 EMS全体の品質向上に取り組んでおりますので、今般のお申し出内容につきましては、ご利用者様からのお声として、当センターより関係部署に申し伝えさせていただく所存でございます。」

 別に干渉なんかしなくていいのですが・・・。
 でも絶対にベラルーシ郵便のことを日本郵便に伝えたのは無駄ではないですよ。
 
 そもそも個別番号検索して出てくる結果が事実と合っていないのが問題です。
 送った日本人は日本郵政のサイトの検索結果を見て、信用してしまうのですから・・・。
 日本郵便のサイトですが、ベラルーシへ送った小包の検索結果の場合、これが事実だと信じないでくださいね。

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