ベラルーシの部屋ブログ

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2024年3月20日。ウクライナ侵攻から757日目

2024-03-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月20日。
 ロシアとウクライナは、19日深夜から20日未明にかけて互いに対して空爆を実施しました。国境地帯への攻撃が激化しています。ロシア当局によると、ウクライナと国境を接するベルゴロド、クルスク、ボロネジなどの上空でウクライナが発射したミサイルやドローンを防空システムが破壊しました。死傷者や大きな被害は報告されていません。
 ベルゴロド州知事は、危険性の高い地区から1200人の子どもが今週末までにロシアの他地域に一時的に疎開することになったと発表しました。この州からはすでに多くの子どもが学童疎開しており、さらに追加されるということです。

 一方、ウクライナ北東部の国境地帯スムイに対してはロシアが激しい爆撃を行い、民間人に避難命令が出されました。

 ロシア国防省は今日、ベルゴロド州南西部の村コジンカにいたロシア義勇軍団を壊滅させたと発表しました。ロシア側はこれまで、西部での越境攻撃の試みを全て撃退したと主張しているのですが、これはつまり、ウクライナ軍のロシア領内への侵入を認めたことになります。
 ロシア国防省は、航空機や砲撃により過去24時間で敵方の約650人を戦闘不能にし、装甲車2両などを破壊したと表明。コジンカの支配を完全に取り戻したとしています。


 ロシア海軍の太平洋艦隊は今日、極東沖のピョートル大帝湾と日本海で軍事演習を実施したと発表しました。
 コルベット艦「アルダル・ツィデンジャポフ」、「グロムキー」、「ソベルシェンヌイ」などが参加し、無人艇やドローンによる攻撃を撃退する訓練を行いました。ただ演習の日時や期間は明らかにしていません。


 国際オリンピック委員会(IOC)は今日、ロシア政府から容認できない批判を受けたと明らかにしました。
 昨日、IOCがパリ五輪に中立の立場で参加するロシアとベラルーシの選手について、7月26日に行われる開会式での入場行進を認めないことを発表。ロシア主催の国際大会「フレンドシップ・ゲームズ」をIOCは非難。
 これに対してロシア外務省報道官は、決定が「IOCが定めた原則からいかに遠く離れ、人種差別とネオナチズムに陥っているかを示している」ものだと述べました。
 そして今日はIOC会長は「ロシアから非常に攻撃的な発言が増えてきており、その中には非常に個人的なものも含まれている」とし、IOC広報は「本日、ロシアから非常に攻撃的な発言が出ているのを目の当たりにしている。会長と彼の国籍(ドイツ)、そしてホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を結び付けているものがあり、これは完全に違法である。全く容認できないもので、新たな低水準に達した」と述べました。

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