野菊に赤いチョウがいました。これはコヒオドシという、日本にもいるチョウです。鮮やかな緋色が印象的でした。ヒオドシというのは、昔の侍の鎧のうち、緋色で相手を威嚇するもので、「緋威」と書くようです。そのように鮮やかな緋色の蝶にヒオドシチョウというのがいて、それより少し小さいのでコヒオドシといいます。
私は自分でいうのもなんですが、素直な少年でした。でも中学生くらいになると少し反骨なところがでてきたように思います。祖母は明治生まれのがんこな人で、色は「男は青、女は赤」と決めつけていました。「男のくせに赤いもんなんか着て」という具体です。生意気な私は、「昔の男は赤を着なかったというけど、もっと昔のさむらいは赤いよろいを着ていたじゃないか」とやりこめました。もちろん「屁理屈をいうな!」と一喝されました。
高校生くらいになって、ビートルズが人気絶頂の頃、いなかでも長髪の男の子がちらほら見られるようになり、大人はなげかわしいと言っていました。そんなときラジオの深夜放送を聞いていたら、アメリカの男の子が長髪をするなという大人に、「イエス・キリストは長髪だったのに?」とやりこめたと聞いて、ヒオドシを思い出しました。
私は自分でいうのもなんですが、素直な少年でした。でも中学生くらいになると少し反骨なところがでてきたように思います。祖母は明治生まれのがんこな人で、色は「男は青、女は赤」と決めつけていました。「男のくせに赤いもんなんか着て」という具体です。生意気な私は、「昔の男は赤を着なかったというけど、もっと昔のさむらいは赤いよろいを着ていたじゃないか」とやりこめました。もちろん「屁理屈をいうな!」と一喝されました。
高校生くらいになって、ビートルズが人気絶頂の頃、いなかでも長髪の男の子がちらほら見られるようになり、大人はなげかわしいと言っていました。そんなときラジオの深夜放送を聞いていたら、アメリカの男の子が長髪をするなという大人に、「イエス・キリストは長髪だったのに?」とやりこめたと聞いて、ヒオドシを思い出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/96/32bc753816aa8bff3772126e7b19234b.jpg)