自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ヒガンバナ

2008年09月26日 | 植物 plants
「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、私の住んでいる小平には霊園があるので、お彼岸にはたくさんの人がお参りに来ます。霊園はふつうのお墓とは違い、広々としていて明るい感じの場所です。一部には伝統的なお墓もありますが、多くは芝生に横長の墓石があり、ピクニックを楽しみに来る人もいます。
 そんな中にヒガンバナがあり、普段は忘れていますが、ほんとうに秋に彼岸の頃に咲くので、その存在を思い出します。植物の名前のつけかたもいろいろがりますが、多くは見た目の印象によるものです。花の時期が名前になっているのはめずらしく、しかもそれが実にふさわしい名前です。よく知られているのは、印象的だからで、改めて見ても、この花の色は強烈です。花の構造は原理的にはいわゆるユリと同じですが、花びら*は細く、反り返っていて、この色ですから、ユリとはまるで印象が違います。
 この霊園では木の下に生えていますが、やはり田んぼの畦のほうがふさわしい気がします。


2008.9.23 ヒガンバナ 東京都小平市

*花びらは6枚あり、3枚は花弁ですが、3枚は萼です。
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