自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

山口2

2008年09月17日 | その他 others
 もうひとつは山口駅の質素さです。質素というか、ようするに小さい。「これが県庁所在地の駅か」と驚きました。駅もその前の通りも、まるで飾り気がなく、むしろ寂しいくらいでした。そのことが私にはちょっと感動的でした。というのは、この地は明治維新の原動力の主体になった土地であり、その後も多くの首相や大物政治家を輩出した県でもあります。そうであれば、この県を「豊か」にすることはできたはずです。出身県に強引に新幹線を通した人のことを思えば、これは不思議なくらいです。みすぼらしいともいえる山口駅は、私には私心をもたず、国のことを思う政治家を生んだ山口という土地を象徴しているように思えました。なんだか司馬遼太郎風になってきましたが、山口県は小県(あるいは寒県といってもいいかもしれない)だが、それは経済の発展をどれほどのものかと思っている山口の人の豊かさに由来していて、そうであれば松陰の教えを頑なに守っているのだとも思えるのでした。
コメント
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