自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ゲンノショウコ

2008年09月25日 | 植物 plants
富士山麓でみたゲンノショウコはほとんど白でした。東京ではピンクでときに、濃い紅色のものもあるので、印象はずいぶん違います。町中の空き地にもある、ふつうの草ですが、こうして改めてながめると実に美しい。葯の紫色と柱頭のピンクなど、うなるような大胆な配色です。属はGeraniumで、フウロの仲間です。ヨーロッパの窓辺に鉢植えにするゼラニウムのこの仲間で、これになるとさらに印象が違います。
 フウロといえばモンゴルで大群落を見ました。膝よりも少し高いくらいの群落で、密生しています。イネ科の群落の中を歩くときとは気持ちが違います。注意して歩いても花を踏まないでは歩けません。心の中で「ごめん」といいながら歩く気持ちです。もっともそういうところにウマが来てムシャムシャと食べているのをみると、「そ、そうか。これもウマにしてみれば牧草のひとつか」と、納得というかなんというか、妙な気持ちですが。


2008.9.19 ゲンノショウコ 富士宮市


2008.7.27 Geranium sibericum, Bulgan, Mongolia
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