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自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

9月の乙女高原 9

2018年12月02日 | 乙女高原
11月22日まで9月の乙女高原を紹介していて、そのほかのことを挿入したのですが、挿入が長引いて月を越してしまいました。それで、乙女高原に戻ります。

 調査というのは根気のいるもので、最初のうちは色々新しい発見もありますが、だんだんに同じようなことの繰り返しにうんざりしてくるものです。私はそういうことを長年して来たので身についていますが、そうでない人には辛いことだったのではないかと察します。でも、今回の皆さんはそういうそぶりは全くみせず、楽しく手伝ってもらいました。時々、名前の怪しい小さな草があったりすると、周りに同じものがないか探して、同じもののもう少し大きいのと見比べて確認したりしました。大いに助けられました。
 こうして調査を終え、ロッジの前のテーブルでお茶にしました。いつもながら、植原先生がガスコンロとか、色々行き届いたものを出してくれます。アレコレと会話も弾みました。



 シカが入らないようになって3年、間違いなく花々が戻って来ました。そのことをデータで記録しておくことが大切です。そのためにこうした地道な調査が必ず役に立つはずです。


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9月の乙女高原 8 ワレモコウ

2018年11月22日 | 乙女高原


好きな花を選ぶにあたって、「これも捨てがたいな」の1つです。
ワレモコウは特別の感覚を呼び起こします。なんと言っても「これが花?」というほどユニークで白秋は「えび茶のボンボン」と呼びました。バラ科というのも意外感があるし、葉っぱの形もとてもユニークです。
 それに名前だってワレモコウとはどういう意味なのだ。漢字では吾亦紅と書くが、これはなんなのだ。不思議満載の個性派です。


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9月の乙女高原 7 リンドウ

2018年11月21日 | 乙女高原


リンドウもありました。感じでは竜胆と書くと知りましたが、漢方薬の名前だと思います。属名はGentianaといい、英語でもgentianを呼ばれます。フデリンドウなど可愛いし、モンゴルでもいくつか見ました。世界中で好まれる花なのだと思います。
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9月の乙女高原 6 マツムシソウ

2018年11月20日 | 乙女高原


「乙女高原の花のうちで一番好きなものは」と問われたら、「ひとつには絞れないけど、マツムシソウは外せないなあ」と答えると思います。ズバリ言えないのは、なんと言いますか、以下のような感じです。
 若い頃、ラジオを聞いていて、「いいな」と思う歌があり、「これはなんという歌手だろう」と調べて名前がわかって、はじめは「密かな楽しみ」と思う訳です。ところが、ヒットしてみんなが知るようになってしまうと、相対的に自分のチョイスが安っぽくなったような気がするということがありました。
 マツムシソウは花の形もきれいだし、えも言えず優しい薄紫色をしているし、葉の形もエレガントで、いかにも「ロマンチックな高原の花」という感じがします。当然、本当に花が好きな人でなくても、誰でもが「あ、素敵な花」と言ってしまう。すると、どうしても「本当にこの花の良さがわかって言っているのか」という思いがあります。つまらぬ思いですが、そういう心理は抜きがたくあります。
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9月の乙女高原 4

2018年11月17日 | 乙女高原
最も多いのがススキで、光によって様々な表情を見せます。






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9月の乙女高原 3

2018年11月16日 | 乙女高原
色々花が咲いていました。







ゴマナ
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9月の乙女高原 2

2018年11月15日 | 乙女高原
10箇所にポールを刺しています。群落調査はランダムにとって平均値を比較するというやり方では本当の変化を捉えにくいので、ピンポイントに場所を指定して、同じ場所で繰りかえし記録を取ることで自信を持って変化を捉えることができます。
 ポールを立てたのだから、次年もすぐにわかると思いますが、人の記憶は曖昧なもので、必ずウロウロと歩き回って
「あったよー!」
ということになります。今回は植物に詳しい人も参加してくれたので、手際よく進みました。


私が勝手に「ミスター乙女高原」と呼んでいるのが植原さんで、長いこと乙女高原だけに集中して、様々な活動を行い、調査もしています。小学校の先生なので、子供のためのイベントも行っています。細かな配慮ができる人で、私たちも大いに助けられています。



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9月の乙女高原 1

2018年11月14日 | 乙女高原
9月17日に乙女高原に調査に行きました。柵を作って3年目、毎年、9月に定点を決めて群落記述をしています。この日はスッキリと晴れた気持ちの良い日でした。



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乙女高原15 ヤマオダマキ

2018年10月19日 | 乙女高原

ヤマオダマキ

やさしいクリーム色に、キンポウゲ科らしい複雑な葉が「名花」を感じさせる。青紫色のミヤマオダマキになるとさらにその感じが強い。私は若い頃、アメリカのコロラド州で1年ほどを家族とともに暮らした。ロッキー山脈の麓にあるフォートコリンズという可愛らしい町だった。
 コロラド州の州の花がミヤマキンポウゲにそっくりで、英語ではColumbineと呼んでいた。乙女高原でヤマオダマキを見ると、そのことを懐かしく思い出す。


Columbine


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乙女高原15 マルバダケブキ

2018年10月18日 | 乙女高原

マルバダケブキ


マルバダケブキに来たマルハナバチ

名前はフキに似て、山、つまり山岳に生えるもので、葉が丸いということでしょう。確かに茎の先端に丸い葉をつけるようすはフキと共通です。ただ同じキク科とはいえ、かなり離れたグループです。
 なかなか立派な花をつけ、昆虫もよくきます。
 私が乙女高原と出会ったのは、シカが増えて草原が大変化したので、シカの影響について話をして欲しいということでお招きを受け、その後、現地を見て、研究対象としても調べて見たいと思い、通い始めました。その「シカ問題」は刈り取りに弱い虫媒花と、刈り取りに強いススキの種間関係がススキに有利になったということで説明ができたのですが、多くのhcうう売価が減少したのに対していくつかのシカが食べない植物は減少しませんでした。その代表がこのマルバダケブキ、もう1つはヨツバヒヨドリです。
 そういう意味では思い出の植物といるかもしれません。
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