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自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

博物館の展示 1

2018年03月09日 | 博物館
私は3年前に麻布大学を定年退職しましたが、ちょうどその年に「麻布大学いのちの博物館」ができることになり、お手伝いをすることになりました。それ以後、展示の準備をしてきました。
 先月からは「あざおねって何?」という企画展示を行っています。それについてはぜひご来館いただいて見てもらうこととし(こちら)、ちょっと違うと話を紹介します。


 大きな博物かなとは違い、予算も何も小規模な博物館なので、展示もできるだけ手作りしています。もっとも安上がりというのはそれほど大きな理由ではなく、内容をよく理解しない人が作るものには納得ができないという私の性分が大いに関係していそうです。
 「あざおね」というのは麻布大学の「あざ」と、丹沢の北にある青根という集落の「おね」を組み合わせたもので、大学のサークルの名前です。その青根は人口減少で放棄田んぼがあるのですが、それを学生が復活させたら、それまでいなくなっていた水生動物が戻ってきたそうです。その代表がヤマアカガエルとイモリで、それを模型で展示することにしました。





 石粉粘土というものがあり、紙粘土みたいですが、乾燥すると石膏のようになります。これで型を作り、あとで水彩絵の具を塗って、最後にニスを塗りました。指はあまりうまくできませんでしたが、まあなんとか人前に出せるかなというところです。
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白い果実

2018年03月05日 | 博物館
フッキソウはちょっと風変わりな印象があります。花もちょっと見かけない雰囲気ですが、果実が白いというのもあまりないと思います。これは12月23日に撮影したものです。白は鳥の目に目立つのでしょうか。

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農工大の博物館 5

2018年03月02日 | 博物館


その時、ウマとは別に繊維関係の展示もありました。カイコとの関連で染物、刺繍、羊毛作品などが展示されていました。大学の研究教育に関連したものではなく、市民による活動の作品展示でした。主に主婦の皆さんのようで、とても活気がありました。撮影禁止だったので紹介できませんが、藍染の作品などは素晴らしいものがありました。写真に紹介したのは藁細工で、ここは撮影が許可されていました。
 当たり前のように「着るものは買う」という生活になりましたが、私たちが子供の頃は母親は縫い物や編み物をしていました。子供のセーターなどは編むのが普通だったように思います。つぎを当てるのも当たり前のことでした。こう書きながら、ミシンの音がなつかしく思いだされます。ただ機織りはありませんでしたが、もう一つ上の世代は機織をするのも日常的だったようです。私の祖母はそうでした。私は鳥取県の倉吉という町で生まれ、米子で育ちました。どちらも絣の盛んなところで、娘は機織りができるようになってから嫁に行くのだと言われていたそうです。
 身に付けるものを買うのではなく、作る。子供の頃の空気を思い出すと、経済的に余裕がない家庭は作る、つまり「買えない」という雰囲気があったように思いますが、母親が編んだセーターを着る方がよほど豊かな気持ちだったのにと、今思います。ましてや織るところから手作りの布で作った着物には愛着があって、大切にしたことが想像されます。
 会場の雰囲気にも布に対する思いが溢れていました。大学の博物館には珍しい空気を感じながら作品を見ました。
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農工大の博物館 4

2018年02月28日 | 博物館




その脇にはカイコの模型がありました。長さが30cm、太さも10cmほどはあろうかという大きなもので、これも100年ほど経ったもののようでした。
 ここでは富岡製糸場にあるものの発展型の繭から生糸を取る機会が実際に動いていて、その設計に携わったというおじさんが熱っぽく語っておられました。


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農工大の博物館 3

2018年02月27日 | 博物館
ウマの展示は特別展で、そのほかに常設展示があったのでのぞいてみました。農工大の農は養蚕、工は機織り機だというのを聞いたことがあります。要するに明治時代に唯一の外貨獲得ができた産業である養蚕業を発展させることを目的とした大学だったということです。そのコーナーにたくさんのカイコの繭の標本が並んでいました。その繭もさることながら、ケースが素晴らしいものでした。



カイコの繭とそのケース
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農工大の博物館 2

2018年02月26日 | 博物館




それ以上に感激したのは多くのウマの模型です。長さが30cmほどもある大きなもので、形もとてもよくできています。それがいくつも並んでるいることで、まるで馬の群れがいるようでした。
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農工大の博物館

2018年02月25日 | 博物館
農工大の博物館でウマの展示をしているというので見に行きました。



壁側に立ててあるのは昔の教育に使ったチャートです。パソコンはもちろん、テレビもなかった時代、図を使って教育することは非常に重要でした。だから、職人がいて優れた絵を残しました。しかしその多くは「古くなった」として処分されてしいました。それがよく残されていたものだと感心しました。確かに素晴らしい図でした。
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1月14日の玉川上水観察会 2

2018年02月14日 | 博物館


年輪はこういう感じです。年輪を読み取り、5年ごとに鉛筆で線を引いてもらいました。太さは15cmくらいから49cmくらいのばらつきがありましたが、ほとんどが60本ほどでした。切られた高さに育つのに数年はかかっているでしょうからだいたい70歳ほど、つまり太平洋戦争が終わったころから伸び始めたということで、納得できる結果です。

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視点・論点

2018年02月10日 | 博物館
NHKテレビに「視点・論点」という番組があります。そこで話をすることになりました。「身近な自然の大きな発見」(予定)で、放映は予定どおりだと2月19日(月)です。

[NHK総合] 月~金 午前4時20分~午前4時30分
[Eテレ] 月~金 午後1時50分~午後2時
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作品

2018年02月08日 | 博物館
ときどき博物館の展示物を作ります。本物がないとか、小さすぎるので補助的に大きいものにするというような場合です。
 紙粘土という素材に出会い、見よう見まねで作ってみました。それもよいのですが、武蔵野美大で非常勤講師をしているので、画材が売っています。そこを覗いたら、石粉粘土というのがあり、石膏のような仕上がり感があります。紙粘土よりも向いていると思い、そちらを使うようになりました。
 多摩動物園でタヌキの話をしたときに、糞の展示の話になり、試作してみました。「香り高い」作品になったと自負しています。


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