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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

明日は・・・

2004年12月11日 04時07分49秒 | 日記
明日は朝からアンサンブルのリハーサルの予定。ツインク,バイオリン,テオルボ(大型のリュート),オルガンのアンサンブルです。曲は,カステッロのソナタ第4番です。1600年代はじめのイタリアの曲です。バロック音楽のごく初期の作品です。
この時代の曲の通奏低音はリュートにとっては一番しあわせですね。なぜって,技術的に無理がないし,それなりの見せ場も作れるし,何よりリュートの響きが最も自然ですね。イギリスのリュートソングもそうだけど,絶対にチェンバロではまねのできない領域でやってたほうが賢いのかも。
これがテレマンあたりになってくると,低音はいっぱい動いて大変で,和音も複雑で変化が多いし,こんなのやっぱり鍵盤にお任せ,ってことになってしまう。でも頼まれたらやりますけどね。
でもね,今では鍵盤楽器って楽器の天下をとっているみたいに威張ってますけど,(実際に威張っているのを見たわけではないんです。単なるリュート弾きのひがみです、はい)1600年はじめ頃までは、リュートが一番えらかったんよ、多分。いつのまにかリュートのスタイルを真似し始めて、楽器も改良されて、音楽もそっちの方になびいていってしまったですけどね。エラそうにバッハなんか弾いてるけど、(バッハを弾く人は本当に偉いと思いますけどね)大前提として鍵盤楽器(バロックの時代の話ですから、ここではチェンバロ、オルガンなどです)って恐ろしく表現力が乏しい楽器だってところから出発してんのかいな、って言ってやりたいね。怖くてまだ誰にも言ってませんけど。だってそうでしょ、鍵盤楽器の人は音色が変わるとか強弱表現云々って言ってるけど、じゃあ、ラの音ひとつ弾いてこれの音色を変えてもう一回弾いてみろってんだ。別のストップを使うなよ。ラをピアニシモで弾けるか?クラヴィコードを持ってくるなよ。ええ?何かケンカ売ってるみたいで怖くなってきたけど、そう、リュートはピアニシシシモも出せます。バイオリンなら、クレシェンドもできます。歌なら、ことばまで付けられます。どうだ、鍵盤め思い知ったか。ってバーゼルで鍵盤楽器を勉強されている方々はこんな程度のことは先刻ご承知ですけどね。
ジャン,ジャン

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1 コメント

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すみません、重複してしまいました。 (ハヤシ アキヒロ)
2004-12-15 03:02:16
すみません、ハヤシといいます。



普通にトラックバックしようとしてたのですが、サーバーの調子が悪くて、スパムのように何個もリンクされてしまいました。



お手数でしょうが、重複しているTBは、削除して下さい。



これからも、宜しくお願い致します。
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