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続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

将来のクルマは(2)

2020年12月14日 18時36分33秒 | 日々のこと
EV用の電池は量産すれば価格は下がるという意見もあります。でも現段階ではなかなかそれがかなわないのは事実です。つい最近もトヨタのRAV4 PHVが電池の供給が追い付かないので販売停止に追い込ました。より電池の容量が少ないPHVでもこの有様ですからEV用の電池が安定的に大量生産されるのはここしばらくは無理なのでは。それにもし大量生産し始めたら、先に書きましたようにかえって二酸化炭素を沢山排出してしまいます。

電源も問題ですよね。EVの電力を、水力、風力、太陽光だけで賄えたらいいですが、原子力を増設すれば放射性廃棄物処理の問題がさらに増大するし、化石燃料で発電すれば、二酸化炭素が増大するので元も子もありません。

要するにEVは少なくともここ数年は将来のクルマとしてはせいぜいわき役のわき役、端役程度にしか使えないような気がします。個体電池が実用化できそうな20年代後半以降には実用度は増しているかも知れません。そのためには電池の価格が大幅にさがり、充電時間も短くならなくてはなりません。そういうのはずっと先、またはこないまま燃料電池にバトンタッチかも知れません。

燃料電池車であればトラックにも対応できると言われていますが、軽自動車はどうしましょうねぇ。こっちは技術的な問題ではなく行政的な問題。私の意見としては、軽自動車はゆくゆくは廃止ですね。例えば30年先には廃止すると決めておいて、特例としてそれまでは電動化ナシでも認めるみたいなことをすればいいと思います。30年では長すぎるかな。だったら10年後廃止というくらいがちょうどいいかも知れません。

私見をまとめますと:
202X年に、203X年に軽自動車規格廃止宣言すると発表
30年頃までにガソリン、ディーゼルオンリーの新車販売は廃止
その間水素ステーション拡充、個体電池の実用化、燃料電池車の普及
2040年頃クルマの二酸化炭素排出ゼロ達成を目指す
2050年、国の宣言通り温室効果ガス排出ゼロ達成

以上あまり深く考えずに勝手な指針を書いてみましたが、東京都の発表もあまり具体的には言及していない部分もあり、進捗状況を見極めて決定していくということでしょう。2050年頃には燃料電池車が普通に街を走り回っていることになるのでしょうけど(EVもそこそこに)、残念なのは、その頃はさすがにもう車の運転はできないでしょうねぇ。いえ、ひょっとして自動運転が普及してよぼよぼのジイさんでも運転ができるようになっているかも知れません。そもそもその頃まで生きないといけないですが。(笑)

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