夏休みの課題がまだの小中学生は今頃はおおわらわでしょう。私が小中学生の頃は「夏休みの友」と題された4教科、5教科全部入りの冊子が学習の課題でした。感想文はあったかな?最近はAIで感想文を書くといけないので感想文の課題は出さなくなったようですが。あと工作もありました。
小学校1年生のときの提出工作はなんと御在所ロープウェイのジオラマ。1m四方のジオラマで、紙粘土で鈴鹿山脈が作られていて中央に御在所岳、そこにロープウェイが繋がっているというとてつもなく立派な物でした。もちろん小学1年生にこんなものが作れるはずがなく、父親が全て作りました。工作の課題に困っていると、父親が妙にやる気を出し全て作ってしまったのです。
2学期が始まり大きな風呂敷に包んで学校に持っていきましたら、クラスの子たちから「すごーい」の歓声が。先生は多分疑っていたでしょうけど「ショージ君、キミ親に手伝ってもらったんでしょう?」とはおっしゃらなかったです。すごく恥ずかしかったですが、あろうことかこのジオラマが地区の小学校で開催される夏休みの工作展に出品され賞までもらってしまいました。なぜ丸投げしたことを疑われなかったのか今だに不思議です。
近くの別の小学校で開催された夏休みの工作展はさすがに恥ずかしかったので行きませんでしたが、もし父親と行っていたらこんな会話になっていたに違いありません。
ジオラマを見ていた見学者:うわー!すごいですね!!
それを聞いていた父親:ありがとうございます。ウチの息子の作ですよ。ホントこれ、我ながらよくできましたよ。
凄い。
実は、私ずっと以前に御在所岳に行ったことがあります。
岩登りのメッカですよね。
当時、山頂は全部霧に覆われ、眺望が閉ざされていて残念でしたが、ロープウェイから見る幻想的な雰囲気は今でも覚えています。
ところで、私の子供時分の夏休みの宿題は毎日の絵日記でした。
その内容たるや、
「今日もセミ取り、明日もセミ取り」
「夏休みは一杯、セミが取れて良かったです・・・」ってな内容でしたねえ。
笑うに笑えない情け無き宿題の次元でした。
先生のお父上様がお手伝いなさったとはいえ、やはり先生ならば、ご自分で制作したのであろうと、皆思っていたのではないでしょうか。
ご友人たちも、担当の先生方も人物を見抜いていたと思うのです。それだけの素養と能力があると思われていたのだと思いますよ。
私がずっと後年、地図の等高線から立体的に薄紙を張り合わせて丘陵を立体的に製作したり、測量した結果を平面図に起こす作業をしたのは高校生の頃でした。
一応、技術系工業高校でした。
それにしても御在所岳という名前、本当に懐かしいですね。