リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またバーゼルの風(11)

2005年11月28日 23時40分25秒 | 音楽系
シンガポールの16時間も,食事や散歩やらあれこれしていたら,そこそこスムーズに流れました。いよいよ名古屋に向かいます。前回7月にシンガポールから乗ったとき,リュートをキャビンに持ち込もうとしたとき切符もぎりのおねえさんに「ちょっと待ったぁ!」って待ったをかけられまして,ずいぶん押し問答しました。今回もひょっとしたら,と思いましたが,全く何事もなくことが運びました。でも待合室にいるとき何か言われるといけないので,係の人から見られないように柱の陰にひっそりと座っていました。(笑)待つこと1時間,無事キャビンの中に楽器を持ち込むことに成功。飛行機はガラガラで上のラゲッジスペースには1台どころか何台も楽に楽器が入る余裕がありました。そういう状態だったので,文句を言われなかったのかも知れませんね。楽器を機内に持ち込むのはいつも大変です。(切符を2枚買えば文句は言われないのでしょうけど)
機内で過ごす5時間あまりは,まず,持ってきたメモリプレイヤで平均律第2巻を聴き,終わったら映画を何本か見ました。見た映画はいかにもB級娯楽映画でしたが,ま,時間つぶしにはそんなのがちょうどいいのでしょう。
そうこうしているうちに,飛行機は紀伊半島上空に。今回はたまたま窓際の席で(というか3列分独り占めでしたので)翼の後ろだったので景色が良く見えました。上空から見た紀伊山地の山が思っていたより深いのにビックリ。地図で見た感じは,紀伊山地も南ドイツも同じような茶色ですが,見た感じはえらい違います。でもどうして地図の山地は茶色なんでしょうね。紀伊山地は上空からはすべて緑色でしたけどね。
ほどなく飛行機は伊勢湾口を渡り,中部国際空港に。海面のすぐ近くまで接近したかと思うと滑走路に滑り込みました。