リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またバーゼルの風(7)

2005年11月24日 20時21分19秒 | 音楽系
うまい具合に,バーゼル滞在中にプレディガー教会のバッハカンタータ演奏会を聴くことができました。今日は早めに出て,ペータース広場やバーフュサ広場の秋メッセを見物してから行くことにしました。秋のメッセはもう終わっていたと思っていましたが,今週の半ばくらいまでひらかれているそうで,これもラッキーでした。いつもは静寂なペータース広場がメッセになると沢山店が出て様変わりします。秋のメッセに行くのはこれで3シーズン目ですが,この人のにぎわいはただその中を歩いているだけで何となく心が弾むものです。屋台の店をいくつか覗いてみて,2つ3つみやげを買いました。もう少し見ていたいところですが,ちょっと早めに行かないといい席が取れないので,メッセ見物を切り上げて教会へ向かいました。
メッセの屋台がとぎれるペータース教会を過ぎ,アンティークショップの前を通り,古い地図では広場だったところにある新しい病院を通り過ぎるともうプレディガー教会です。まだ教会に向かう人は少ないところを見ると,今日はいい席に座れそうです。と思い中に入ると,何と,もう人で一杯!20分も前に来たのに!!
去年はこんない人で一杯にならなかったのに,このコンサート,だんだん人気が定着してきたんですね。もうすでに一杯で座れるところがありませんでしたが,後方の二階席に少し空きがあったので,そこに行くことにしました。音響はよくありませんが,指揮者の顔は見られます。ま,見てどうなるのって感じではありますが。(笑)
曲目はもうプログラムがなくなっていたので,分かりませんが,一番最初の曲は,ヴィヴァルディの2つヴァイオリンのためのコンチェルトとよく似た楽章で始まる曲で,これは確か111番だったかな。あとの2曲は知らない曲でした。上から聴いていためかヴァイオリンの音はすごくきれいに聞こえましたが,歌がなんか拡散してしまう感じでした。でもソリストはなかなか上手く,こんないいカンタータの演奏が毎月聴けてしかも無料だなんて,バーゼルの人たちはいいなぁと改めて思いました。

演奏に堪能して外に出ると,まだメッセはたけなわ。でも何か時差ぼけのためか妙にだるくて眠いのでもう家に帰ることにしました。途中スコラの近くで,日本人留学生のNさんとバッタリ。いやーなつかしいねぇ,なんて話をして,Tさんたちとこれからメッセに行くけどどう?って誘われたけど,眠いので止めました。いつもならこういう場合無条件についていくところですけど。(笑)