リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またシェンゲン

2005年06月07日 03時43分51秒 | 日記
例のシェンゲンの投票、昨日行われて、賛成の方が多かったようですね。でも賛成が半数をちょっと上回った程度らしいので、国論は割れていたようです。(ダブリン協定も一緒に投票)
先だって行われたフランスとオランダのEU憲法条約の投票では否決されたので、なんかスイスは屋根に上がってはしごをはずされた感じじゃないかな。
スイスはEUに入っていませんので、通貨はスイス・フランのままです。ユーロは一部では使えますが基本的にはだめです。でもシェンゲン協定に賛成したことで、周りのEU諸国からはパスポート審査なしで入国できるようになるそうです。今でもイタリア、ドイツ方面へは、列車の場合パスポート審査はあまり厳密ではありません。審査官が来ないときもときどきあります。フランスも、バーゼルのフランス駅から出ていくときは今まで一度もパスポート審査にあったことはありません。ただし、フランスから帰ってくるときはものすごく厳しいです。一度、別の場所に連れて行かれ、バッグの中味全部見せろと言われたこともあります。もっともその時は私だけでしたから、多分怪しいアジア人に見られたのかも知れません。
シェンゲン協定のお陰でそういうことはなくなるんですね。いいことですねぇ、もう怪しいアジア人に見られることはなくなりますから。(笑)
76年に訪れたオランダの街が、最近行ったら様変わりしていて、すごく物騒な感じになった印象を受けました。大きな街の中心部では世界のあちこちからきた怖そうなお兄さんがうろうろ、11時頃駅のコンビニでは万引き犯と警官が大捕物・・・でした。今のバーゼル駅周辺なんか深夜でもなんとのどかなことでしょう。スイスはオランダのようになってほしくないですね。