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『夜の署長』(読書メモ)

安東能明『夜の署長』文春文庫

以前読んだ『撃てない警官』『出署せず』『伴連れ』が面白かったので、買ってみた。

いつものノリはなく、ややがっかりしたが、内容よりも驚いたのは最近の捜査方法

これまでは「聞き込み」が主流だったのに対し、現在は防犯カメラが鍵を捜査の握っているのだ(たぶん)。

例えば、コインロッカーの爆破事件があったときには、まずそのコインロッカーの上にある防犯カメラで人物を特定した後で、その近くにある通路の防犯カメラで別の映像を入手する。さらに、その人物がタクシーに乗ったという情報をもとに、コンビニの防犯カメラでタクシー会社と運転手を割り出し、行先を確認するというぐあいだ。

そういえばボーンシリーズ(映画)でも、CIAは防犯カメラを使って(世界のどこにいても)ボーンを見つけ出していたのを思い出した。

監視社会が進んでいるようで、ちょっと怖くなった。



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