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意見をふくらませる

昨日の経営学原理Ⅰでは、「コンビニの24時間営業の見直し」(ワールドビジネスサテライト放映番組)というテーマでケース分析を行った。

CO2削減対策として、コンビニの深夜営業を見直すべき、という意見が一部の自治体で出されているようだ。

これに対し、コンビニ企業側は、「深夜営業を見直しても、CO2削減はわずか」「深夜は品物を搬入する時期であり、物流体制を見直すことは困難」「深夜営業は昼の売り上げにも直結している」と反論している。

学生からは「エリア別、売り上げ別の体制を作り、深夜営業時間を見直したらどうか」「夜型から朝型へとライフスタイルを変えるようなプロモーションをしたらどうか」「営業時間よりも、廃棄物を減らす対策に集中すべき」などなど、いろいろな意見が出された。

コメントシートでは「改善策を考えても、デメリットもあり、有効な改善策を出すのが難しい」「良いアイデアを出すのも大事だけれど、その後をつめるのも大切だと思った」という点が指摘されていた。よく考えている証拠である。

次のコメントは、ディスカッション能力が向上していることを示している。

「すごいことを言おうと思わないで、少し疑問に思ったことをぼそっと言うだけで、それに対する返事が返ってきて、話が深まることがわかった」

「他人の意見を聞いて、それをふくらませることで、自分の意見も広がることがわかった」

「多少無茶な意見を言う人が一人いるのもアリだと思った」

次回は最終回である。深く考えて、思う存分ディスカッションしてほしい。
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