柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

思考

2021-06-06 10:31:35 | Weblog

相撲の業界用語、符丁でヌケヌケと言うのだそうです、白星と黒星(勝ち負け)が交互に繰り返すこと、阪神は16試合連続の記録作ってます。ああ、それで貯金が減らない(増えない)のかぁ。6月になって貯金が15なんてのは何十年周期の出来事ですからねぇ。負けないこと、連敗するなの鉄則の意味を改めて知る思いです。阪神はこれでいいのですが、すこしくどい話を。コップに水がもう半分かまだ半分かの有名な譬えがありますね、どう捉えるかで対応策も違ってくるという話、否定的に考えない方がいいよと続くのが常です。もう半分しかない・・じゃなくて、まだ半分ある!だと。ヌケヌケ成績の場合、負けが増えないと読むか貯金が増えないと考えるか。トーナメントではないシーズン通しての累計成績で競う場合は前者が強調されましょうか。いささか屁理屈の世界、レトリックの世界に踏み込むのでしょうが、負けないは勝つことじゃないですね。スポーツの世界では具体的に引き分けという裁定があります、これも負けないうちの一つです。便宜上三つの結果に区分けしているだけで、実社会では勝ちでも負けでもないグレーゾーンはとても広いです。だからヒトは社会生活できるのだ、銘々それぞれの納め方ができるのだとも言えるのでしょう、きっと社会学者の誰かがとうの昔に言うてることでしょうが。投手がよくコメントしますね、先に点をやらないように注意したと。ボヤキの野村監督も点を取られにゃ負けない(守りを重視しろ)とよく言うてましたね。一方で、点取られたらとり返せばいい、打ち負けるな!の論もあるわけです。グレーゾーンをうまく利用する物言いは世の中に多くあって、その多くは誤魔化しや強行採決時などに使われます。例えばA論B論拮抗した時に、A論で特段の不都合はないようですからまずはこちらをやってみましょうという運び。これは判決文によく見られる筋です。B策でうまく行かねばA策に変更しましょうとか。もちろん会議の進行役の能力と意向に大きく負うことですけれど。負けなければいいとするか、勝たねばダメだと構えるか。勝負の場と会議とを一緒にするは無茶な運びでしたが、新聞やメディアでよく推奨されるプラス思考とは勝てないことを負けなければいいとごまかしているだけだと昔から思っている者ですが、所詮はヒトのすることです、結果の良し悪しはその時の気分ややる気に大きく左右されることだと見切れば、要は心の制御であるわけです。ものは考え様。斯く言う私はプラス思考を忌避しながら、他人に数倍するドンブリ気質で65年です。この矛盾にも十分気づいています。すみません、ダラダラと。ちなみに相撲の星取りで、連勝連敗を繰り返すケース(例えば3連勝の後4連敗してまた3連勝するとか)をツラ相撲と呼ぶそうです。

 

 

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