柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

何故

2020-05-24 09:44:43 | Weblog
コロナ感染禍、鎮静傾向です、有難いことです。感染症が何年も続くことはないのです、必ず終息します、それが人類の歴史です。今次100年前のスペイン風邪(スペインが発生源ではなく、このときも中国だったそうですが)の二波三波が殊更に強調されて専門家の大合唱になってます。反省して次に備えるは誰もが唱える正論ですが得てして喉元過ぎればなのです。こういう時に羹に懲りての用心さは表に出ません、根拠のない差別や中傷として現れることは多いのでしょうが。ですからこの山は今に鎮まりましょう。で、総括です。嵐のような非難批判を浴びながらも、頑として変えなかった厚労省の施策の是非です。メディアが声揃えて咎めたPCR検査抑制の是非です。そしてなぜ欧米と違って死者が少ないのか。もっと言えば死者の詳細も知りたいですね。今日の新聞には838人と出てますが、その年齢構成です。70歳から上は騒ぎ立てることではないです、介護施設での集団感染例や院内感染例は特にそうです。後は死ぬだけ、の人がそのきっかけを得ただけですから。要は若い衆が何人死んでるのか。ここです。
 結局、罰則を伴う強制的なロックダウンではない、 stay home 呼びかけで治まったのでした、これをどう評価するか。無症状感染者の野放しが諸悪の根源だと感染症専門の臨床開業医にTV各局は繰り返し指摘させてきたことでしたが、でも振り返れば、3密場所と院内施設内感染からのクラスター発生として追いかけられる者が感染者の大半ですねきっと。「感染源がわからない者」がどんどん増えてきてそれを指してTVが騒ぎ立てた(ワイドショーの煽りはひどいものでしたが)ことでしたし、パチンコ屋を目の敵にしてスケープゴート的に晒してましたが、実のところ命令(ではなくて要請ですが、実質命令です)に背いて開けてた店からクラスター感染は発生しませんでしたしね。感染源がわからない者か否かの判定が結局自己申告によるものに過ぎず、上記のような場所にいたか、家族に感染者はいるか、他の感染地に行ったか、とかの簡単な質問だけで、本人に覚えがなければこちらに区分けされてたのでしょうよ。そもそも無症状の感染者なんてのは濃厚接触者を追いかける過程でしか見つけられません。それとも住民全員に検査しろとでも言うのでしょうか。という検証評価が待たれるわけです。再びワイドショーに引っ張りだこになってる岡田女史は頻りに言います、冬にやって来るだろう、インフルエンザ流行と重なって来る第二波に備えよ。ワクチンがそんなに早くできるはずがない、から、現行薬をもっと使えと。PCR検査だけではなく抗原検査や抗体検査キットが開業医に出回れば検査自体が簡単になりますし、それこそインフルエンザの様に、陽性と出たら薬を飲んで家で寝てろとなればいいのです。抗原検査はPCR検査と比べて感度が落ちるから云々と批判する向きがいますが、あなたが開業医でやられる検査キットがまさにこれなのです。感度云々、もう誰も言いませんね。発熱して約一日経たねば、つまりウイルス量が少ないうちは陽性に出ないことは医者の側も検査される側も了解事項ですわねもはや。これが感度が悪いということなのですが。検査手段が増えて簡単に判断できるようになればインフルエンザと同様の季節性の感染症に組み込まれて、毎年3000人の死者を出しても誰も騒がなくなるのでしょう。それが終息です。この冬には検査キットが出回るでしょうね。も一つ、国が本気になるならPCR検査機器を全国各保健所に常備稼働する、ですが、やらんでしょうねぇ。
 ちなみに感度とはその病気に罹っている人をその検査で陽性に出す(見つける)確率のことです。感度97%とは罹っている人100人のうち3人は見逃してしまうということです。この見逃がすこと、見逃がされた人を偽陰性(本来は陽性に出るべきなのに出ない。偽りの陰性)と呼びます。もう一つの指標は特異性です。感度の逆です、病気に罹ってない人を陰性に出す確率です。特異度90%とは罹ってない人100人のうち10人が陽性に出てしまうことです。罹ってないのに病人にされること、その人のことを偽陽性(本来陽性に出ない人なのに出る。偽りの陽性)と言います。どちらも100%であるのが理想の検査ですが、ヒトは個体差が大きいのです、そうはいきません。偽陽性と偽陰性と、どちらが罪深いですか。前者は最後はホッとして笑い話にはなるのですが、そうわかるまでさらに痛い検査をいくつも加えられたり精神的に凹んだりで本来無用の肉体的精神的負担がのしかかります。後者は笑い話にはなりません、どころか謝罪モノ訴訟モノ、医療過誤です。がん検診は常にこのはざまで揺れているのですよ。
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