柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

理解

2015-05-03 08:32:16 | Weblog
十分に想定されたことですが左巻きの局は一斉に安倍さんの米議会での演説内容を非難します。古館さんは呆れて見せて、今朝のTBS番組でも大叩きです。同じ思考回路の者が集まると集団心理って奴でしょうね勢いがついて、得々と言いたい放題です。姜サンジュさんは、安倍さんのリップサービスを指してマゾヒズムとまで言ってます。あんな場で険しい顔して喧嘩売れっていうのでしょうかね、そもそも何しに行ったんです?中国の横暴(AIIBが先鋭です)に対抗するためでしょう、世界に対して日米の親密さをアピールするためでしょう、愛想の一つ二つ振らずにどうするんですか。ったく。連中は空っぽのイデオロギー振り回すことに使命感でもあるんでしょうかね、マニュアル化されてます。パブロフの犬です。主米従日、だそうです、わざわざに黒板にチョークで書いてます。その通り、対米従属こそが戦後レジームそのものなのです、今更のように言われずともいいことですが、殊更に言挙げる。非難の為の非難。安倍さんの今回の訪米、オバマの思惑と合致して大成功でしょう。今回の目的は日米同盟の強さの世界への(就中、中国に対する)アピールだったのですから、大成功です。やがては従米から脱却せねばならぬのですが、今は喧嘩売る時じゃないです。そんなこと誰が見てもわかることでしょうに。でも、連中は文句言わねば気が済まぬのか、これをしないと仕事にならぬのか。どちらもでしょうけれど。トホホ。です。
 その中国のAIIB。世界の金融界はドル決済ですが、それを人民元決済に変えてやろうという大構想なんだそうです。週刊誌や新聞にも現行の投資基金、日本が主導しているアジア開発銀行(ADB)との比較で多くの紙面を割いていますが、やはり月刊誌の紙幅には敵いません。WiLLと正論、是非読んでご覧になればいいです。同じ著者の論文もありますし、こっちの雑誌はバリバリの反中ですからそういうバイアスを覚悟して読んでもらわねばなりませんが、よくわかります。この仕組みの裏にある遠謀深慮、どうしてアメリカの要請に抗して英独が参加したのか。兄弟喧嘩と私は書きましたが、二次大戦までは世界の中心はロンドンだったのです、アメリカのヨーロッパ参戦と世界の支配権をバーターしたという古傷がやはりいつまでも痛むというわけです。人民元が世界通貨として通用するようになれば、簡単に言えば足らぬもの(中国はよく言われるように自転車操業なのだそうですから)はどんどん刷ればよくなります。両替の必要がなくなるのですから。ドル建て円建てと呼ぶ、あれです。大戦略です。ま、私が中途半端に粗筋言うより、ご一読を勧めます。本当によくわかりますよ。
コメント
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