曽野綾子が産経新聞に週一の連載コーナー持っていて、いつも快刀乱麻、バッサバッサとそこら中の偽善や嘘っぱちに袈裟がけする痛快モノです。先週のテーマは年寄りはもっと働け!でした。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。桃太郎はじめとした昔話の枕ですが、これだと。歳をとったら何もしなくていいと思ってる人が多い、またそれが当然だとする風潮もある。若いうちに働いてきたんだからあとは楽をしましょう。が、楽できる人ばかりじゃないだろうし、周りが高齢者ばかりになってしまえばそんな「特典」がいつまでも続く筈もないことだ。と、御自分も十分に高齢者であられますので説得力もあって。60歳で定年なんてのは今や無茶な制度で、高齢化するなら高齢者で賄わなければならぬのは当然のことです。自分達が住んでいる社会を自分達で支える、至極当然。60歳で引退ってのがまず間違いなんでしょうね。作家には定年がないからそういう方向に勢いがついてるのでしょう、私の業界にも職としての定年はありません(勤務医にはありますよ、が医者としての定年はありません)から同じ視線でいられます。でも、身につけた職能が消えるわけじゃないですねどんな仕事してた人も定年だからと言って。働く気があってもその場がない。そちらへの社会的変革、つまりは行政による介入が要るのは当然ですが、何より自分の意思、意気でしょうね、曽野さんはそこを言いたいわけです。芝刈りと洗濯。自分の仕事のある幸せ。求められる幸せ。暮らす為の必然とはいえそこに役割のあることの幸せ。ひいては社会に貢献している実感、充実感。これを男女差別とか言い出すと方向違えであるわけです。年寄りさん達、体の動くうちはお働きなさい。若い者が心せねばならぬことです。そういう主張でした。
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