柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

尊敬

2013-11-17 09:15:25 | Weblog
年賀はがき、この日本の風習習慣もネット時代には生き残れないかという瀬戸際だそうですが、新聞に載ってます、バイト職員(非正規職員)に一人三千枚(!)のノルマを押しつけてるんだそうです。ま、形の上では民間会社になりましたからね、商品は売らねばなりません、どこでもありがちなノルマ制、下っ端いじめ。で、どうするかというと都会の金券ショップに持ち込んで、その差額を自腹切るんだそうです。あらら。でも、お前ならどうすると問われれば、そうしますかね。そんなに売れないですよ。企業掴んでれば大口はけるんでしょうが、そうでなければ大変ですよ。全部自腹切るよりは、との計算です。モノが年賀はがきだけに、普通の商品じゃないというイメージが強いものですから金券ショップ?という違和感なのですが、それは現状を知らぬ者の勝手な感想なのでしょうね。今時何でも換金できるのでしょうし。
 天皇皇后両陛下がご自分の葬送や墳墓埋葬について御意向を示され、宮内庁が検討しているという話題です。火葬にしろ、皇后と合葬してくれ、葬送の儀式は簡素に、といったご提案が漏れ聞こえています。何と言っても日本の儀式祭式そのものでいらっしゃる存在、文化そのものでいらっしゃれば、はいそうですかと変更できるものでもありますまい、それは宮内庁の役人どもだけでなく数多の民草もそう考えます。朝日が社説で、日経が囲み記事でこのことに触れています。日経はこういうことを天皇陛下自らが提案されること自体が前例のないことで、これぞ平成の皇室の仕上げだと述べます。つまり新しい皇室、開かれた皇室の象徴扱いです。うむ、こういう驚き方ならまぁ聞いてもよかろう、ですが、朝日はいかにも「らしい」論調です、期待に応えてくれます。象徴天皇制(この書き方自体が大昔のコミンテルンの臭いをプンプンさせてます)での葬送のあり方という切り口です、政教分離がどうのこうのです。政府主催の大葬の礼から宗教色をなくさねばならぬと書きます。昭和天皇逝去の際に様々な行事が長らく延期され、結婚式を延期するなど国民生活に自粛の空気が広がった、あれには迷惑したから今度はこんなことは止めてくれと言います。ご自分の亡くなった後のことにまでお考えを及ぼしておられる(山本太郎が誰かに吹き込まれてとってつけたようにマイクの前で使った尊敬語、ご宸襟を悩ませる、これです)ことには、そのお心の有難さには全く触れません。未だに天皇制打倒のイデオロギーに凝り固まって皇室を敵視しかできぬ連中であることの意思表明です。そういう意味で期待通りだったわけですが、もう一つこの連中の腹立たしいことは言葉遣いです。天皇、皇后両陛下が・・公表した、ご夫妻は・・と述べている、昭和天皇逝去の際には、ご夫妻が・・望んでいない等々。両陛下との表記は初めの一回だけで、あとは「ご夫妻」です。何たる失礼。文中で使っている、せめて「お二人」にしろ、ということです。字数はどれも三つ、字数の節約は理由になりませぬ。逝去、これもおかしいのです、日本語には天皇陛下の死亡には特別の尊敬語があります、崩御、薨去等です。昭和天皇は崩御されたのです。語尾の無礼さは今更言いたてるのも情けないほどです、尊敬語でも丁寧語でもありません。日本の文化を、文化の中心におられた存在を軽んじて恬として恥じぬその心根を蔑みます。一方で産経抄はこう書きます、葬儀で国民に迷惑をかけたくないという両陛下のお気持ちは大変ありがたいが、迷惑と感じる国民はまずいないはずである、と。こちらでしょうねぇ。違いますか。あなたはいかがですか。
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