柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

民意

2011-02-26 08:17:30 | Weblog
菅さんの「びっくりした」発言、これも笑いますねぇ。よほどに小沢さんが嫌いだったというか、今しか言えないことというべきか(自分の方が立ち場が上の時)、俺はあん時は反対だったのよって嘯く。おんなじ景色を見たことがありますね、麻生さんが首相の時に、俺は郵政民営化に反対だったのよってしれっと言って。同じ。全く同じ。狡いとしか感想が湧きません。そのくらいの慮りすらできないんですね、この辺りの小物政治屋達には。好きに言うことやることを許さんと拘束かけて、内閣、与党一枚岩でってのが無理になってるのはわかりますが、だからといってこんなに俺は違うよとばかりにこぼれ話するのは愚でしかありません。「数」だけを目指して寄せ集めた集団内での権力闘争。それ以下でもそれ以上でもなかったという民主党でした。もちろん首謀者は小沢さん。数の信奉者はこの人です、甘い汁に寄ってきたのがアホの二人だったというわけでした。でしょう?民主党を推してきた皆さま。NHKにまで「学級崩壊」っていじられてますよ。
 先日、議員定数減らせの風潮について人と話す機会があって、減らせばいいというわけではないという人の論を聞きました。議員を減らすとそれだけ民意の反映が偏っていくという論でした。反論も型どおり、仕事しない奴らがいくら多くてもダメだろう、数いればそれだけ徒党を組みやすくなってそれこそ民意の、少数意見の反映など困難になろうと。間髪いれずそれに応えてました、議員の質云々と定数問題は別問題だって。はぁ。この勢いや反応の速さ、そして言葉の調い方聞くに、ははぁ、こういう時の答え方が決まってるんだと感心しました。そうやって勝手に分けてもらっても困るわけです。能無し議員云々の話は常にこの話題の要素の筈ですからね。でも選ぶのは住民なんだから、そこまで選ばれる側には責任はないわよ、という理屈なんですね。民意なんていうお化けを弄んじゃぁいけません。馬鹿集めても民意は掬えません。かといってその逆でもうまくいかないでしょう。民意。そんなものに振り回されること自体が政治家として肚が座ってないことなんでしょうに。民意を無視しろ、じゃないですよ、むしろその逆です。民意を基準に置くポピュリズムが今の日本を壊してきたんですから。ですよね。
コメント
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